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ハンマー投げ室伏「現役中から競技以外の活動を」1月9日 20時14分
オリンピックやパラリンピックを目指す選手のキャリアプランについて考えるフォーラムが開かれ、陸上ハンマー投げの41歳、室伏広治選手が、現役中から競技以外の活動に取り組むことの重要性を強調しました。
このフォーラムは2020年東京大会と、それ以降に向けて選手のキャリアプランを充実させていこうとJSC=日本スポーツ振興センターが都内で開き、会場には選手や指導者、それに競技団体の関係者などおよそ200人が集まりました。フォーラムでは「2020年のあとの社会とスポーツキャリア」をテーマにしたシンポジウムが行われました。この中で室伏選手は、競技を続けながら大学院に進学して博士号を取ったみずからの経験を踏まえ、「研究活動をすればするほど競技の成績が上がっていき、長い時間グラウンドにいればよいというわけでないことに驚いた。もしグラウンドにいただけなら、なんと狭い人生だったのだろうと思う」と話しました。そのうえで室伏選手は「なぜ両立できたかといえば、客観的に自分を見つめることができたからだ。アスリートにとっていちばんよいのは金メダルを獲得することだが、そのあとの人生は長い。競技を一生懸命やることと同時に将来の選択の余地を残し、自分の可能性を捨てないことが大切だ」と話し、現役中から競技以外の活動に取り組むことの重要性を強調しました。