ちはやふるの実写版映画が3月と4月に公開される。ちはや役は広瀬すずさん。新役は真剣佑さん。そして太一役は野村周平さん。個人的に誰が演じるのか興味があった大江奏役は上白石萌歌さん!そして、若宮詩暢役は松岡茉優さん!どんな映画になるのか、不安なような、楽しみなような。大好きな漫画なので、自然と思い入れは強くなるというものだ。
わたしは小さい頃から百人一首が大好きだった。美しい絵札を眺めているだけで楽しかったし、字が読めるようになってからは、呪文のようなことばを口に出してみる楽しさも覚えた。付属していた朗詠テープを流しながら、一人でかるたをとって遊んだりもした。
中1の冬休みに、百人一首を暗記してくるという宿題が出た。そして冬休み明けには、1年生全員参加のかるた大会が行われた。もともと百人一首が好きだったわたしは、まじめに取り組んで、すんなりと優勝。サンリオのノートとペンのセットをもらった気がする。誰かとかるたで戦ったのは、それが最初で最後。決勝で戦った相手の顔すら覚えていないけれど、一人遊び以外のかるたはとても楽しかった。
「子供たちが字をおぼえたら、一緒にかるたで遊ぼう!」
そんな淡ーい期待を持って百人一首を用意し、毎年毎年誘ってみたものの、見事に玉砕。玉砕。玉砕。もう無理かなぁってあきらめていた。
「ママ、百人一首やろ!」
お正月明けの登校初日。学校から帰ってきた次男が、ランドセルもおろさずにそう叫びながら駆け寄ってきた。なにがなんだかわからないでいるわたしに、学校で百人一首をやったこと、3回戦って2勝1敗だったこと、負けて悔しかったから練習したいと思っていることを、矢つぎ早にバババババーっと喋って、手を洗いに行ってしまった。
( ゚д゚)ポカーン
これが長男だったらまだわかる。何度かしかたなく付き合ってくれたり、夏休みの自主勉として「DSi時雨殿」をやったりしていたから。でも次男は「絶対にいや!」と頑なに拒んでいたのになぜ?
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次男が学校でやったのは「五色百人一首」だった
次男に聞いてみると、次のようなことがわかった。
5つのエリアに分かれて1対1で戦った
使った札は20枚で、自分の前に10枚ずつ並べる
「きりぎりす」という歌と、「ながながしよを」という歌があった
お手つきをしたら真ん中に札を出して、次にとった人がその札をもらえる
ほほーう。それはあれですね、「五色百人一首」ですね!
五色百人一首とは
「五色百人一首」という遊び方をご存じない方もいらっしゃるかもしれませんが、「五色百人一首」とは、小倉百人一首をその難しさに応じて20枚ずつ5色に色分けして遊ぶものです。
この「五色百人一首」は小・中学生を対象にして考案されたものですが、札の数が20枚と少ないため、短い時間で楽しむことが出来ますし、裏には上の句が書いてあって、試合中にも見ることができるため、早く和歌を覚えることもできます。
「五色百人一首」は学習の一環として、授業に取り入れる学校も多く、最近では全国各地で大会なども開催されていますし、一般家庭の間でもかなり親しまれてきている遊び方です。
五色百人一首は、難易度によって青、ピンク、黄色、青、橙の5色に色分けされているもの。取り札の裏には上の句が書いてある。
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実際に次男のクラスで使ったのも五色百人一首だったそう。難易度は一番易しい青。
五色百人一首のルール
- 2人1組で戦う。
- 机の上に、それぞれ10枚ずつ(上の段に5枚、下の段に5枚)並べる。札の並び順は自由。
- お手つきをしたら取り札の中から1枚、机の真ん中に出す。次の札を取った人がその札をもらえる。
- 試合中に取り札の裏に書いてある上の句をみるのはOKだが、私語はNG。
- 詠みあげるのは17枚。残り3枚は詠まない。
- 多くとったほうが勝ち。
五色百人一首のメリット
試しに青の札でやってみた。対戦カードは、次男vs長男。プレイにかかった時間は5分。
あっという間に終わる。
子供たちは「もう1回!」と言い始める。
わたしが感じる五色百人一首のメリットはこれに尽きる*1。
普通の百人一首を五色百人一首にアレンジする
せっかく青札だけ取り出したので、この際すべて色分けしてしまえ!ということで、家にあった普通の百人一首を五色百人一首仕様にアレンジすることにした。
ひたすら色分け
絵札と取り札を、淡々と色分けしていく。わたしの場合は最初にぶわーっと絵札と取り札をあわせて、それから色別に分けていくという方法をとった。子供たちと一緒にやれば、捗る作業。
シールを貼る
100円ショップで売ってるようなシールを使えば簡単に5色に分けられる。たまたま家にあったシールを活用することに!ただし、ピンク→赤、橙→白のシールで代用。5つに分けられればいいので、色はあんまり気にしないでいいと思う。
当たり前だが、絵札、取り札、両方に貼る。こういう作業も子供のほうが速い*2。
輪ゴムで束ねて完成
最後に輪ゴムで束ねて、アレンジ版五色百人一首が完成!
まとめ
わたし自身に五色百人一首でプレイした経験がなかったので、子供たちを誘うときに全くこの発想が思い浮かばなかった。もちろん、家で同じようにやったとして興味を持ったかどうかは別の話だけど。
聞きなれない言葉に、字ばかりの取り札。一見つまらなさそうで敬遠されがちな百人一首も、やりようによっては現代の子供たちを熱中させることもできるんだとわかって、驚きと同時に喜びも感じている。映画「ちはやふる」がヒットすれば、もっともっと百人一首のおもしろさに惹かれる子供たちが増えるかもしれない。
次男は「もっともっと勝ちたい!」と言う。我が家のかるたブームは始まったばかり。これからがとても楽しみだ。
おしまい。
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