北朝鮮核実験 米国の事前察知報道を否定=韓国国防部

【ソウル聯合ニュース】韓国の国防部関係者は8日、米国が北朝鮮の核実験の準備を事前に察知し、北朝鮮の核実験場近くに無人機を飛ばしたとの報道について、「事実と異なる」と否定した。

 米NBCテレビは米軍高官の話として、北朝鮮の核実験準備を事前に察知し、2週間前から核実験場近くの空気のサンプルを採取するため無人機を飛ばしたと報じた。韓国情報機関の国家情報院は北朝鮮が3回目の核実験とは異なり、今回は米国や中国など周辺国に事前通告しなかったと国会に報告しており、波紋が広がっていた。

 韓国と米国、日本は2014年に北朝鮮の核・ミサイル関連の軍事情報を共有するための覚書を締結しており、事前察知が事実であれば米国の責任論が取り沙汰される可能性もあった。

 これに対し、この国防部関係者は「推測報道とみられる」と説明。「通常、米国の無人機は北の上空に入れない」として、「東海(の上空)には行けるが、偵察目的であり、採取活動を行う無人機ではない」と述べた。

 ただ、NBCテレビ以外のメディアも米国が核実験を事前に察知していたと報じており、余波は続きそうだ。

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