「水爆」実験:習近平主席の顔に泥塗った金正恩第1書記

 中国外務省は6日の声明で、北朝鮮による4回目の核実験について、「強い反対を表明する。中国は北朝鮮が非核化の約束を守り、状況を悪化させるいかなる行動も中断することを強く求める」とした。

 華春瑩副報道局長は定例会見で、「中国は北朝鮮に対する制裁を検討するか」との質問に対し、「中国は当然果たすべき国際社会の義務を果たす」と述べた。北朝鮮が初めて予告なしに核実験を強行したことに対し、制裁を発動する意向を示した格好だ。

 北京大の匿名の教授は「習近平国家主席は(北朝鮮による)3回目の核実験以降、追加的な核実験を行わないよう重ねて警告してきたが、金正恩(キム・ジョンウン)氏は水素爆弾でむしろ挑発をエスカレートさせた。これは習主席の顔に泥を塗るものだ」と批判した。

 習主席は3回目の核実験直後の2013年5月に訪中した崔竜海(チェ・リョンへ)朝鮮人民軍総政治局長が訪中した際、「中国の方針は既に明白だ。いかに情勢が変化しても、韓半島(朝鮮半島)の非核化目標は固く守られるべきだ」と述べた。北京の外交筋は「中国が国連安保理の制裁に同調するなどの方法で対北朝鮮制裁に乗り出す可能性が高い。制裁のレベルが鍵になる」と指摘した。

 中国は昨年10月、北朝鮮の労働党創建70周年記念行事に序列5位の劉雲山・政治局常務委員を送り、北・中関係の修復を目指した。金正恩氏が直接指導する女性音楽グループ「牡丹峰楽団」が先月、北京入りした際にも、金正恩氏は「水素爆弾保有」の発言を行い、公演内容をめぐって中国側と対立したことから、公演当日に楽団が北京から引き揚げる騒動が起きた。さらに「水爆実験」という大きな悪材料が加わった形だ。

北京=アン・ヨンヒョン特派員 , イ・ボルチャン記者
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