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 韓国軍は8日正午、南北の軍事境界線付近で、大型拡声機による軍事宣伝放送を再開した。北朝鮮による核実験への対抗措置だ。軍事宣伝放送は北朝鮮が最も嫌がる心理戦とされる。北朝鮮軍は一部部隊を増強しており、韓国軍は警戒を強めている。

 韓国軍や国防省の関係者によると、軍事宣伝放送は移動式の拡声機も含め、約10カ所で再開。昼夜を問わず放送するという。国防省関係者は「放送は我々の目的が達成されるまで続ける」としている。北朝鮮軍の一部部隊の増強も確認されているという。

 軍事宣伝放送は韓国のニュースやKポップ、北朝鮮の実態や体制批判などを流すことで、韓国の経済的な豊かさなどを誇示する。北朝鮮では外部からの情報流入が制限されていることから、金正恩(キムジョンウン)体制への忠誠を求められる住民や前線の兵士らの動揺を誘うねらいがある。韓国軍は昨年8月10日、非武装地帯で発生した地雷爆発事件を受けて11年ぶりに放送を再開。その後、南北間で「非正常な事態が発生しない限り、放送を中断する」という条件付きの合意に達し、8月下旬に放送を停止していた。