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仕事ができる人の習慣を知りたい。外資系OL/ライター・トイアンナさんの場合

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“習慣”は人を作るもの。とくに現在まで長期間かつ継続的に行っていることは、その人にプラスの影響をもたらす良い習慣といえるでしょう。本連載では、社会の第一線で活躍するビジネスマンに、今まで継続している良い習慣を10個紹介していただきます。
 今回ご登場いただくのは、外資系OLとして数年キャリアを積み、現在はライターとして活躍されているトイアンナさん。彼女が続けている10の習慣を聞きました。

1. 家族を大切にする

 働くのはとても楽しいこと。やりがいがあって出世もできるし、なにより成果が目に見える。でも熱中しすぎると家庭が犠牲になってしまいます。忙しいと感じたときは仕事のために家族がいるのか、家族のために仕事がいるのかを考え直してみてください。
 家族は仕事とはちがって毎日料理を作ったとしても「10段階中8.5の出来、すばらしい!」とほめてはくれないし売り上げも上がらない。でも仕事で思うような成果が出せなかったときに助けてくれるのは家族しかいないんですね。同時に、家族を助けてあげられるのも自分だけです。落ち込んだときに「まだ上に行けるでしょ」と励ましてくれたり「ダメでもいいよ」となぐさめてくれる存在は、仕事ではなかなか手に入りませんから。

2. 変化を楽しむ

 人生での変化も仕事の変化もすべてひっくるめて楽しむようにしています。変化はこれまでの自分を見直せるチャンス。とくに女性の場合、急に結婚したくなったり、子供を産みたいという気持ちが湧いてくる可能性があると思います。男性も職場のことはコントロールしづらいのではないでしょうか。たとえば明日からトップが替わって、即リストラもなんでもありの社風に変わるかもしれない。そのときに自分は会社を辞めるという選択ができるか?と考えるのも楽しみになります。
 なにかを失う変化もこれまでの自分を見直せるチャンスです。最近変わったなあと感じたのは体のこと。昔は3時間睡眠でもバリバリ仕事をしていましたが最近体が利かなくなりました。今では仕事をより効率化させています。たとえば仕事の優先順位を列挙したExcelシート作成、余裕を持ったスケジュール設定などパフォーマンスが予想を下回ったときのための準備をするようになりました。体の変化が仕事を整理する好機となったわけです。

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仕事優先型だったトイアンナさんにとって、結婚は予想外の出来事だった

3. いったん前提を忘れる

 仕事についての話もしていきましょう。仕事柄、アイデアをゼロから出さなければいけない機会が多いのですが、そのときは消費者や現場の声をいったん全部忘れるようにしています。経験を積めば積むほど、現場や営業など他の部門の声や予算上の制約などが見えてきますが、こうした固定概念が自由な発想をさまたげる。本当にいいものを作るときは無茶苦茶な発想が欠かせません。そこでブレストをし、おもしろければなんでもありだ!とアイディアを出すのです。30個ほど出てからはじめて現実に戻り、予算や期限に間に合うかどうか、上役の許可はもらえそうかを考えます。
 アイデアを出すとき自社の商品を全然使っていなそうな人たちに話を聞くのもいいですね。女性向けだと思っていた担当製品に男性からのニーズがあり、新しい市場が開拓できたことがあります。100人以上に聞けば思いもよらない意見が聞けておもしろいですよ。

4. どうやったら達成できるかを常に考える

 新卒のときにたたき込まれた概念が「commitment is delivery」(約束は、結果と同じ)という概念。コミット(約束)どおりのモノはかならず納品しようという納品主義でして、転職した今でも変わらず心がけていることの一つです。
 仕事には、さまざまな都合が重なってどうしても約束を守るのが難しくなるときがあります。そんなときに「できない、もうダメだ」と思考停止するのではなく、ピンチの状況下で何ができるのか、どう動くのが最善かをもう一度一回頭のネジを緩めて考えてみましょう。たとえば今日のインタビュー。もし今朝起きて41℃の熱があっとしたら私はここでお話ができませんし、写真撮影も難しいでしょう。でも想定される質問を自分で録音して提出することや、記事を間に合わせることはできるはず。このようにどんな状況下でもどうしたら約束を守れるかを考え最善の行動をとることで、思わぬ打開策が生まれるのです。

5. クライアントの真意や現場の声をくみ取る

 お仕事をいただくということは、自分がなにかを期待されているということ。ただ依頼を受けるだけでなく「本当はこうしてほしい」という発注者の心の声をくみ取り、真の望みをかなえられるように意識しています。クライアントからいただく依頼と心の声は違う事が多々あるからです。
 あわせて現場の声を重んじることが大切です。前にうまくクライアントの意図をくみ取れず、5テイクくらい記事の書き直しをお願いされたことがありました。どうしてか?を探っていくと、私が何かを誤解しているか、もしくは担当者の目的は叶えていても決定権のある方の意思にそっていないんだなと気づけた。特に日系企業では、クライアントの一番えらい人は現場を見てきた方。その方が欲しいのは私の意見ではなく現場の声というわけです。私ができるのはクライアントが信頼する情報ソースを重要視するということですね。店舗型のクライアントであったら、実際の店舗にうかがって話をお聞きしますし、就活関連でしたら学生に話を聞くこともありますよ。

6. 仕事にプラスアルファの価値を提供する

  クライアントの声が聞けて、さらに自分の仕事にプラスアルファの価値がつけれられる人は、その業界で間違いなく生きていける人だと思います。プラスアルファにも2つの方向性があり、1つは他の人にない知識があるということと、もう1つは早さや企画力などのソフトスキルを備えていること。いずれも最低一つずつは持ち合わせていたいところですね。
 今はライティングなどのお仕事をいただいていますが、ライターというのは世の中に星の数ほどいます。そんな環境で文体や国語力だけを伸ばしたら生き残れるか?そんなことはないでしょう。私はソフトスキルとして迅速さを意識し、納期の2日前までに必ず原稿をお渡しするようにしています。

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7. 部下の長所を見つけて伸ばす

 実は私、そそっかしいところがあって。今日も友達と約束していた朝会に出るのを忘れてしまいました。「渋谷のサイゼで待ってるよー」ってLINEが来たときは顔が青ざめるのを感じた(笑)ひたすら謝罪のLINEを10個くらい送りました……
 仕事でもミスを犯しがちでしたので、新卒のときは本当に苦労しました。でも上司は「おまえはミスをしやすいから、ミスしたあとのリカバリ方法やうまい謝罪の仕方を伸ばそう」「物事を瞬時に理解する力や企画力は高いから、そのまま生かし続けたほうがいいぞ」というふうに言ってくれたんです。すごく嬉しかった。自分は強みを伸ばしていけばいいんだって思わせてくれたら、そのために欠点をなくそうと素直に思えるんですよね。
 ですので部下には「会社にはいろいろな仕事があって、あなたが苦手とする領域もある。でもあなたにはこういった強みがあるから、その強みをどうやって伸ばすか自分で考えなさい」と伝えるようにしています。そうすれば部下はみずから伸びていく。部下のミスに気づいたときにはどうしてできないの?と責める前に、部下が何を強みにしているかを考えましょう。ストレングスファインダーやビッグファイブセオリーなどの心理テストを参考にするのもいいかもしれませんね。

ストレングスファインダーとは

 ストレングスファインダーは、アメリカの調査会社ギャラップ社が提供する潜在能力測定ツール。無意識の習慣・行動パターンから一人一人が持ち合わせる「才能」が示される。トイアンナさんは以下の5つの才能があると診断された。

  • 戦略性…物事がもつパターンを見いだし最短ルートの予測に長ける
  • 活発性…決断・行動・結果から学び、行動が功績に繋がると考えている
  • 最上志向…自分の強みを発見し伸ばしていくことを好む
  • 未来志向…未来のビジョンを明らかにして、周囲にもエネルギーを与える夢想家
  • 共感性…人々の感情を察することができ、適切な感情表現ができる

ビッグファイブセオリーとは

 ビッグファイブは性格の特性論の一つ。人間の性格を5つの要素に分解し、それぞれの配分からその人の性格をとらえる。数値が高いほどその性向があらわれやすい。トイアンナさんの場合は

  • 開放性(知的好奇心が高く、新しい経験を求める):5
  • 誠実性(まじめで計画性が高い):3
  • 外向性(積極的に外の世界に関わろうとし、エネルギッシュ):5
  • 協調性(チームを組んでうまく活動できる、やさしさを持つ):3
  • 情緒安定性(精神的なバランスがとれている):4

という結果が出ており「エネルギッシュで好奇心が高い性格」と分析できる。

8. 後輩世代の常識を教えてもらう

 自分に後輩や部下ができたり管理職になると、何をしても部下からほめてもらえるようになります。でも、部下の本心が全然分からない。平社員だったころは、みんなと上司のことをけちょんけちょんに言っていたのに、はたして自分が偉くなってみると悪口が耳に入らない。怖いですね(笑)
 ほめてくれる後輩だって、上司の私に気に入られることでプロジェクトをうまく進めたいとか、一緒に出世したいという気持ちがあるはず。その気持ちに応えるならば、私ができるのは後輩から教えてもらうこと。「ランチをおごるので色々教えてください」とお願いしてLINE@について聞くだとか、今どきの学生はキーボード入力が苦手な人が多いからフリック入力ができるスマホ優先のサイトがいいだとかの話を聞きます。こうした後輩世代の常識が仕事に役立つことは多いです。後輩から何も教わらずにちやほやされているだけでは頑固で何もわかっていないおじさんと同じになってしまいますからね。

9. 収入源を一つに絞らない

 収入源を一つに絞るということはリスクでしかないと思います。今現在食べていける仕事があるのはすごくありがたいことである一方で、その仕事が20年後も必要であるという保証はありません。
 副業が厳しいという会社員の方はお金を貰わなければいい。「タダでいいから手伝わせて下さい」と言ってちがう仕事をはじめておきましょう。たとえば夜はベンチャーに顔を出して、課外授業として働かせてもらうとか、資格を取るのもいいと思います。資格を取ったなら実務経験を積むために、どこかで顔だけ出させてもらって丁稚奉公をするのも手。とにかく収入の元になる要素を一つに絞らないようにすることです。
 そういう観点では、専業主婦や外科医はリスキーだと思います。専業主婦はパートナーが倒れたら収入が途絶えてしまうし、外科医は事故で利き腕がとんだら仕事ができなくなる。他で絶対リスクヘッジしなければいけない仕事なんですよ。

10. ムダな経験を大事にする

 素敵な仕事をされる方々のなかには「目的を持って生きろ」とか「それにともなって必要なスキルを身につけよ」とか、さも人生がコントロールできるかのように言う方がいます。でも私は自分で人生をコントロールできないと思う。いつ体調が崩れてしまうかは分からないし、急に子供が欲しくなるかもしれない。人生は自分の思い描いたとおりにいかないぞと気づいたとき、ムダだと思っていた経験にも楽しさがあると気づけます。たとえば学生時代のインターン経験や、小さなお店のバイト経験がチェーン店の買収とかで役立つかもしれないだとか。
 そもそも私が執筆業を始めたのもたまたま始めたブログの人気が出たから。もとは自分の日記として綴っていた文ですから、昔から「多くの人に読んでもらおう」とは考えていません。一見ムダだと思うようなことも愛しみ、これからも大切にしていきたいですね。

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まとめ

 生活習慣は5年後、10年後の自分に響いてきます。地味な習慣でも、意識して毎日続けることが大事。この機会に、今一度自分の生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか。

トイアンナさん

Toianna prof
大学卒業後、外資系企業にてマーケティングを約4年間担当。
キャリアの一環としての消費者インタビューや、独自取材から500名以上のヒアリングを重ねる。
キャリア・生き方を考えるブログ「外資系OLのぐだぐだ」は月間50万PVを記録。
現在もWebを中心に複数媒体でコラム連載中。

参考文献:マーカス・バッキンガム&ドナルド・O・クリフトン『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう』(日本経済新聞出版社)

( 執筆:薄井千春 / 撮影:仁田坂淳史 )

薄井千春
編集者。出版社では雑誌の編集記者として150人超のベンチャー経営者を取材する。つづく事業会社で旅行記事のWebライティングを手がけたのち株式会社ZINEに入社。得意ジャンルは起業・新規事業動向と旅行。最近気になるのはPCゲーム。

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