httpからhttpsに切り替える際に見ておくべきSEOにおける14のチェックリスト
Googleがhttpsをランキングシグナルに使用するという発表により、httpsに切り替える方も多くいらっしゃいます。
httpsに移行するにあたっていろいろやらなければいけないことがあります。
Web上にあるSEOにおけるTo Doリストは、広告周りやアクセス解析を含めて包括的なTo Doリストではありません。今回は、それらをリスト化してみました。
httpsの定義と移行するメリットのおさらい
To Doリストの前に、改めてhttpsと移行するメリットをおさらいします。
httpsとは、「Hypertext Transfer Protocol over Secure Socket Layer」の略称です。
通常のhttpにセキュリティ機能「Secure Socket Layer(SSL)」を追加しているため、情報漏洩防止のために使われています。
参考:https://ferret-plus.com/909
移行するメリットとしては、前述にある通り、検索順位への良い影響と情報漏洩防止の2つが挙げられます。
参考:http://googlewebmastercentral-ja.blogspot.jp/2014/08/https-as-ranking-signal.html
httpsにリダイレクトする
httpsに切り替える際、はじめに行うべきことが.htaccessファイルに以下の記述を追記しましょう。
これにより、httpでアクセスされた場合でもhttpsにリダイレクトされるように設定することができます。
RewriteEngine on
RewriteCond %{HTTPS} off
RewriteRule ^(.*)$ https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [L,R=301]
以下のページでは、より詳細な方法を解説しているので、併せてチェックしておきましょう。
参考:https://ferret-plus.com/2186
httpsに切り替える際に忘れがちな項目
1. canonicalのURLをhttps付きのURLに変更する
対象となる領域:サイト内部
2. 内部リンクのURLをhttps付きのURLに変更する
対象となる領域:サイト内部
補足:絶対パスで記述しているケースのみの対応となる。
3. 画像URLをhttps付きのURLに変更する
対象となる領域:サイト内部
補足:絶対パスで記述しているケースのみの対応となる。
4. sitemap.xmlのURLをhttps付きのURLに変更する
対象となる領域:サイト内部
5. Adsenseやその他アフィリエイトのコードをhttps付きのURLに変更する
対象となる領域:サイト内部
補足:
アドセンスの広告コードの書き換え方法に関しては、下記URLを参照してください。
また、アフィリエイトの場合は、お使いのASPに要確認してください。
https://support.google.com/adsense/answer/10528?hl=ja
6. プラグインの検証
対象となる領域:サイト内部
補足:CMSを使用している場合となります。
7. アカウント管理画面にて、出稿URLをhttps付きのURLに変更
対象となる領域:Yahoo!プロモーション広告
補足:
管理画面上の[+広告文の作成]から広告グループに保存されている広告文をコピーし、リンク先URLと広告名を変えて(同じ広告名を使う事が出来ないため)保存をクリックすれば完了となります。
参考:http://www.i-m-c.co.jp/ad_column/?p=3502
8. アカウント管理画面にて、出稿URLをhttps付きのURLに変更
対象となる領域:Googleアドワーズ
補足:
管理画面内上で、編集したい広告文にカーソルをあてると[えんぴつマーク]が出てくるので、えんぴつマークをクリックすれば広告文やリンク先URLを編集することができます。ただし、このまま広告文を編集してしまうと、広告文に今までの配信データやコンバージョンのデータがすべてリセットされてしまうので注意が必要です。
そのため、[+広告]をクリックし、新しい広告文として作るか、えんぴつマークの右にある[▼]をクリックし、[コピーして編集]を選択し、編集することで今までの広告文はそのまま残し、編集した広告文を新しい広告文としてスタートすることができる。
引用元:リスティング広告で広告文を修正する際の注意
9. アカウント管理画面にて、出稿URLをhttps付きのURLに変更
対象となる領域:アフィリエイトASP
補足:
アカウント管理画面で、登録しているドメインを変更するか、出稿URLを変更する2つに分けられます。どちらにしても、変更した際はASPの運営サイドで審査が入るケースが高いため、審査結果が通知されるまで相応の時間が必要となります。
10. https付きのドメインを新たに登録
対象となる領域:Search Console
補足:
httpからhttpsへの移行した直後は、インデックスや表示回数、被リンク等の移行状況を確認しておきましょう。
11. sitemap.xmlの追加
対象となる領域:Search Console
12. 被リンクの否認リストの再アップロード
対象となる領域:Search Console
補足:
httpで否認リストを申請していた場合のみの対応となる。
13. 登録しているドメインもしくはURLの変更
対象となる領域:SNSなどのプロフィールページ、メルマガなどのテンプレート、コンテンツ提携先、順位計測ツール、アクセス解析ツール(※1)など
※1 Google Analyticsの場合は、標準でhttpsに対応しているので、修正対応の必要はなし。
14. (ディープリンクなどの)URLをhttps付きのURLに変更する
対象となる領域:アプリ
まとめ
1~7に関しては、To Doリストの中で最も重要な項目ですので、検証含めしっかり遂行しましょう。
また、サイト規模によって、To Doリストの各項目は、相応の時間がかかりますので、計画的に進めなければいけないケースが出てくるでしょう。
特に、To Doリストの中で他サービスと提携している項目に関しては、審査があるのでなおさらです。
最後に、ユーザーへの配慮という観点で「https移行のお知らせページ」を用意することもオススメします。
会員ログインやECシステムなどを提供しているWebサービスは、ユーザーの個人情報保護という観点からも重要になってくるでしょう。
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