真栄城哲也准教授が漫才コンテスト『M-1 グランプリ 2015』の決勝戦 (平成27年12月6日開催) の上位3組を正確に予測(2015.12.06)

『M-1 グランプリ 2015』 決勝戦進出の8組が,3回戦および準々決勝で披露した際の動画データを、当センター所属の真栄城哲也准教授が解析し,ビッグデータの手法を使って決勝戦の順位を予測しました.その結果,上位3組 (銀シャリ, ジャルジャル,タイムマシーン3号) の順位を当てることに成功しました.また,8組全ての順位の予測精度は 0.69 (順位相関係数) で,高い精度だと言えます.なお,敗者復活組 (トレンディエンジェル)については,コンテストの開催直前まで不明だったことから,今回の予測対象に入っていません.

予測には,漫才 (ネタ) の内容の意味を扱わずに,しゃべる速さや観客を笑わせる要素の配置等の6種類の客観的に測れる値だけを使いました.予測するモデルを作るために,過去に10回開催されたM-1 グランプリ (2001年~2010年)のデータを解析し,ニューラルネットワークを学習させました.学習には,ビッグデータで使われるディープラーニングの手法を用いました.

これまでに,漫才コンテストの順位を予測できる手法はありませんでした.これは本研究が初めてです.

研究が進めば,会話の面白さや演説の評価,ロボットによる面白い会話の自動生成等への応用が考えられます.

【関連リンク】
M-1グランプリ2015公式サイト