どうも、星川(@Soh_RundabanSP)です。
大原扁理さんの『20代で隠居』を読みました。
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いやぁ、いい本でした。
今を生きる人々の苦労を時に「現代病」なんて言ったりします。
鬱や過労はその代表格でしょう。
言うなればこの本はその現代病の解毒剤。
いや、「毒をもって毒を制す」と言っていいかもしれません。
まず「隠居」とは何か?
日本古来の意味の隠居とちがい、大原さんが実践するのは「21世紀番都市型隠居」だそうです。
本書による定義は
- 郊外のちいさな安アパートを借り、
- 週に2日だけ働き、
- 人に迷惑をかけず、
- 友人には厳選した人が少しおり、
- 携帯は持たず、
- テレビも持たず、
- 社交をせず、
- たまには都会に出ていって贅沢もするが、
- 基本的には欲がなく、
- こだわらい。
- ただひとつだけ、現代社会と距離を置くことに、貪欲にこだわる。
- そして自分の生活をこよなく愛し、楽しんでいる。
とのこと。
これだけ見ると意外と普通でしょうかね。
いや、僕がびっくりしたのは生活費です。
ある月の生活費「71333円」
安!
東京で、ですよコレ。
ちゃんと家賃、水道、電気、ガス、通信費などの固定費を入れての額です。
本書ではなんと表になってその家計簿が公開されています。
う~ん、リアル。
意外と外食したり、甘いもの(嗜好品)を買っているのにおどろきです。
あえて「つながらない」生き方
「21世紀都市型隠居」の定義よれば携帯ももたず、テレビもみない、必然的に友人は厳選され、仕事もほどほどなので人と人とのつながりが少なくなります。
しかし、それは人間関係が希薄になったこととイコールではありません。
現代人の普段の生活ではおおよそ、いらないモノばかりでむしろ「つながりすぎ」が現代病をまねく原因になっている場合も多々あるでしょう。
必要最低限を見極め、実践する姿は昨今の「丁寧な暮らし」や「上質な暮らし」のブームにも通ずるものがあるように感じました。
もちろん「隠居」は誰にでも実践できる生き方ではないように思います。
野草の知識とかハンパない(笑)
しかし現代の毒に侵され、倒れそうな人には隠居という毒が効くと思うんです。
一つの世界に固執しないことは自分の身を守り、幸せをつくることにつながります。
忙しくすぎる東京の中で、まったく別の人生を生きている「隠居」さんの生活を覗き込むことで、新しい生きかたを発見できるかもしれません。
気になるその隠居生活。
是非、買って読んでみてくださいね。
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(ちなみにKindleはありません。)
以上、バンドマンがお送りしました!