村上潤治
2015年12月25日07時39分
堺市元職員(59)が市の全有権者68万人分などの個人情報を公開用レンタルサーバーに載せて流出させた問題で、当初「ネットに不審情報」と匿名の通報メールを受けた市が、約3カ月にわたり通報者に連絡していなかったことがわかった。一部情報がネット上に暴露されてから初めて連絡を試みていた。市は検証委員会を設けて対応が適切だったかどうか検証する。
市によると、「不審情報」と題したメールが届いたのは6月24日夜。検索サイトで通報者が指定する文字列で検索すれば「様々なデータが表示される」と指摘し、「実際のデータの場合、適切な対応が必要かと考えます」とあった。
通報者はその4日前に東京のネットセキュリティー対策を手がける団体に同様の通報をしており、サーバー会社を通じて連絡を受けた元職員は、市が検索を試みる前日の23日にサーバーからデータを消去。市は個人情報の流出を確認できず、通報者にも確認や協力を求めなかったという。
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