強過ぎた英ポンド予想-利上げなく、現実との乖離は2010年以降で最大
2015/12/24 22:16 JST
(ブルームバーグ):為替アナリストによる今年の英通貨ポンドの予想は強過ぎた。アナリスト予想と実際の相場の乖離(かいり)は2010年以来の大きさだ。イングランド銀行(中央銀行)は 利上げせず、政策金利を6年連続で過去最低に据え置いたことが背景。
ポンドの対ドル相場は昨年末以降に4.2%下落した。市場では0.5%値下がりの1ポンド=1.55ドルが予想されていた。今月に入って米国で約10年ぶりの利上げがあると、ポンドは下落。英中銀当局者らは国内経済は政策金利引き上げに必要な動向を見せていないとの認識を示している。
ポンド翌日物銀行間平均金利(SONIA)先物は、2017年1月よりも前の0.25ポイント英利上げが市場では見込まれていないことを示唆している。23日公表された英国内総生産(GDP)のデータは、4-6月と7-9月の2四半期ともに成長率が下方修正され、英中銀に低金利維持を求める圧力がかかった。
FXプロ・グループのチーフエコノミスト、サイモン・スミス氏はポンド動向が「結局のところ、金利見通しにかかっている」とし、「1月には米国と英国の利上げ開始時期のギャップは5カ月程度とみられていた」と述べた。
ロンドン時間24日午後0時47分現在、ポンドは前日比0.3%高の1ポンド=1.4922ドル。22日には4月以来の安値となる1.4806ドルをつけた。スミス氏は1年前には今年末の相場水準を1.50ドルと予想していたが、現在は来年9月末までに1.43ドルまで下げ、その後は同年末までに1.45ドルに戻すとみている。
原題:Pound Strength Overestimated by Most Since 2010 on BOE Inaction(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ロンドン Lucy Meakin lmeakin1@bloomberg.net
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更新日時: 2015/12/24 22:16 JST