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模範囚、つかの間の休息…新年前に仮釈放

刑務所前で出迎えた娘を抱きしめる女性受刑者(左)=サンパウロ・ブタンタン女子刑務所で2015年12月23日午前9時7分、朴鐘珠撮影

 【サンパウロ朴鐘珠】ブラジルの刑務所で、規定に基づき年末年始を自宅などで過ごす受刑者の仮釈放が数万人規模で進んでいる。クリスマスを控えた23日には、サンパウロの女子刑務所で子供らとの再会を喜ぶ受刑者の笑顔があふれた。ただ、年5回ある仮釈放期間中は犯罪の増える傾向があり、不安を抱く住民もいるという。

     ブラジル刑法は、模範囚を対象に、年5回の仮釈放を認めている。ほかに「母の日」(5月)や「父の日」(8月)などで、それぞれ1週間の帰宅が許される。ただし、酒場への立ち入りや、夜間の外出は禁止だ。

     この制度は1985年に始まったが、期限を過ぎても刑務所に戻らない者が例年いる。ブラジルメディアによると、昨年末は国内で4万9487人が仮釈放され、約5%に当たる2305人が逃走し、指名手配された。

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