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「政務活動費の一部 報酬に」 千代田区へ答申12月24日 18時35分
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地方議会で政務活動費の不透明な支出がたびたび問題になっているなか、東京・千代田区議会の議員の政務活動費について、区の審議会は議員1人にひと月15万円支給される政務活動費のうち、10万円を使いみちの報告義務がない報酬に移し替えるかたちにするよう区長に答申しました。議員の中からも「透明性がなくなる」と批判の声が上がっています。
答申したのは大学教授や弁護士など12人で作る審議会で、24日、千代田区の石川雅己区長に答申書を手渡しました。
千代田区では区議会議員1人当たり、ひと月61万6000円の報酬に加え、議員の調査研究などに充てる政務活動費が15万円支給されています。
政務活動費については、領収書を添付するなどの報告が義務づけられていますが、答申では15万円を5万円に減額する一方、使いみちの報告義務がない報酬を10万円余り増やすよう提言していて、報酬に移し替えるかたちになっています。
この理由について答申では「政務活動費の使いみちをつまびらかにしても、それをもって議員を評価するには無理があり、報酬の中から、みずからの責任において支出していく時代へと向かっているとも言える」などとしています。
この答申に対しては議員の中からも政務活動費の透明性がなくなり、時代に逆行するなどと批判の声が上がっています。
答申を受けた石川区長は「中身を検討したうえで議会に説明し、議会の考え方を踏まえて対応したい」と話しています。
千代田区では区議会議員1人当たり、ひと月61万6000円の報酬に加え、議員の調査研究などに充てる政務活動費が15万円支給されています。
政務活動費については、領収書を添付するなどの報告が義務づけられていますが、答申では15万円を5万円に減額する一方、使いみちの報告義務がない報酬を10万円余り増やすよう提言していて、報酬に移し替えるかたちになっています。
この理由について答申では「政務活動費の使いみちをつまびらかにしても、それをもって議員を評価するには無理があり、報酬の中から、みずからの責任において支出していく時代へと向かっているとも言える」などとしています。
この答申に対しては議員の中からも政務活動費の透明性がなくなり、時代に逆行するなどと批判の声が上がっています。
答申を受けた石川区長は「中身を検討したうえで議会に説明し、議会の考え方を踏まえて対応したい」と話しています。
「報酬引き上げ社会的地位高める」
「千代田区特別職報酬等審議会」の会長を務める法政大学大学院の武藤博己教授は、「この答申は基本的に議員の報酬を引き上げて社会的地位を高めようと考えた。報酬の中から議員活動をしている議員も多く、領収書をつまびらかにするだけで透明化できるわけではない。政務活動費だけが活動を支えているわけではない」と話しています。
「答申に驚き」
政務活動費は議員の調査研究などに必要な経費として交付されるもので、千代田区議会では議員1人につきひと月15万円ずつ支給され、3か月ごとに使いみちについて領収書の原本などを添付した報告が義務づけられています。
このうち、千代田区議会の会派の1つ、「ちよだの声」は政務活動費について、費用の使いみちを通じて、区民に議員活動を知ってもらおうとホームページ上で領収書を公開するなどしています。
「ちよだの声」の小枝すみ子議員は専門家を呼ぶ勉強会を開くときなどに政務活動費を使うことが多いということで、「公費の使い方の透明性を高めようとしているなか、使いみちが全く見えない領収書の必要がない報酬にしてしまうという答申に驚いている。政務活動費は区政をチェックしたり、政策を提案したりするのに必要なもので、この政務活動費で政策を作り上げる議員がいるということに対する無理解さが、こういう答申につながったのだと思う」と批判しています。
このうち、千代田区議会の会派の1つ、「ちよだの声」は政務活動費について、費用の使いみちを通じて、区民に議員活動を知ってもらおうとホームページ上で領収書を公開するなどしています。
「ちよだの声」の小枝すみ子議員は専門家を呼ぶ勉強会を開くときなどに政務活動費を使うことが多いということで、「公費の使い方の透明性を高めようとしているなか、使いみちが全く見えない領収書の必要がない報酬にしてしまうという答申に驚いている。政務活動費は区政をチェックしたり、政策を提案したりするのに必要なもので、この政務活動費で政策を作り上げる議員がいるということに対する無理解さが、こういう答申につながったのだと思う」と批判しています。
専門家「時代の流れに逆行」
審議会の答申の内容について、行政学が専門の千葉大学の新藤宗幸名誉教授は「議員には厳格な財政上の責任と情報の公開が求められているのが時代の流れだ。そのうえで、議員は行政をきちんと調査し、提案していかないといけない。今回の答申は、それに逆行するもので、報酬に移し替えようという議論が出ること自体理解できない」と話しています。