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 日本スポーツ振興センター(JSC)が、理事長が記名・押印して契約書が確定する前に着工させたりしていた会計規則違反を会計検査院に指摘された問題で、JSCは24日、自主調査の結果、2010、11年度にも同様の違反が約185億7千万円分あったと発表した。

 検査院の指摘は、12~14年度に約49億4千万円分の違反があったというもの。JSCは検査院の検査対象期間外で、書類を保管していた2年度分を調べた。

 違反の常態化を受け、JSCは同日、「業務遂行を優先して順法意識が欠けていた」として、役員ら10人を注意処分とした。河野一郎前理事長ら退職・退任した16人は「処分不能の扱い」としたという。