がん:たばこ吸う人の再発リスクは2.5倍に 山形大調査

12.23 15:09毎日新聞

 山形大医学部は22日、がん経験者が喫煙することで再びがんを発症するリスクが非喫煙者の約2.5倍になると発表した。記者会見した同大医学部の嘉山孝正参与は「がん経験者でたばこをやめなかった人は、がんにも心臓病にもなりやすい。一度がんになった人は完全にたばこをやめなさいということ」と述べた。11月発行の日本癌(がん)学会の専門誌「キャンサーサイエンス」に掲載された。

 嘉山参与や吉岡孝志教授らによると、同大医学部が進める一定規模の集団(コホート)を対象にした追跡調査で判明した。2004〜06年に基礎調査をした高畠町の約2100人について、11年に追跡調査をした。

 研究によると、がん経験者で非喫煙者104人のうち、新たにがんにかかった人は7人で6.7%だったのに対し、喫煙者は12人中2人で16.7%と約2.5倍に上った。

 死亡者は、非喫煙者104人のうち8人で7.7%だったのに対し、喫煙者は12人のうち3人の25%だった。

 また、心不全や狭心症などの心臓病がなかったものの、がん未経験者993人中、追跡調査で新たに心臓病を発症した人は44人の4.4%だったのに対し、がん経験者60人のうち追跡調査で心臓病を発症した人は6人の10%と2倍超だった。吉岡教授は「がん経験のある人は心臓病のリスクが高いため、健康診断などでこまめにチェックする必要がある」と警告した。

 同大医学部は今後、山形市や酒田市などの約2万人を対象に研究の検証を進める。【山中宏之】

女子サッカー:INAC神戸が仙台に勝利 皇后杯決勝へ

12.23 15:16毎日新聞

 サッカーの皇后杯全日本女子選手権は23日、川崎市の等々力陸上競技場で準決勝が行われ、今大会限りでの引退を表明している澤穂希が所属するINAC神戸が仙台を2−0で破り、決勝進出を決めた。澤は守備的MFとしてフル出場した。

 準決勝のもう1試合では日テレと新潟が対戦。決勝は27日に同競技場で行われる。

地理的表示保護:農産品にお墨付き 但馬牛など7品目

12.23 14:26毎日新聞

 農林水産省は22日、地域の農産品の品質などに国がお墨付きを与える地理的表示(GI)保護制度の登録第1弾を発表した。神戸ビーフや夕張メロンなど7品目を認定。ブランド価値を向上させて輸出拡大を促し、地域活性化につなげたい考えだ。

 農水省は6月に受け付けを開始。50以上の特産品が生産者団体などから申請され、一般からの意見募集や専門家の意見を踏まえて審査を進めてきた。

 登録されたのは、あおもりカシス▽但馬(たじま)牛▽神戸ビーフ▽夕張メロン▽八女(やめ)伝統本玉露▽江戸崎かぼちゃ▽鹿児島の壺(つぼ)造り黒酢。いずれも、地域に根ざしつつ品質維持の努力が続けられていることが評価された。

 夕張メロンは昼夜の気温差と水はけの良い土壌を利用して、栽培技術の研究を重ねてきた。約1200年の歴史があるという神戸ビーフも改良を重ねて肉用牛として世界的な知名度を獲得している。江戸崎かぼちゃは、通常のかぼちゃよりも10日程度長く完熟させてから収穫。全ての商品について品質検査を徹底しているという。

 登録された農産品は専用の「GIマーク」を付けて販売できる。名称やマークを偽って使った場合には懲役や罰金などの罰則規定が設けられており、政府は偽物の取り締まりにも力を入れる方針だ。

 輸出拡大の効果も期待できる。GI保護制度は既に欧州連合(EU)やアジアを中心に世界で100カ国以上が導入済み。政府はこうした国と交渉し、日本で登録を終えれば海外でもブランドが保護され、安心して農産物の輸出を増やせるようにしたい考えだ。

 登録証授与式で森山裕農相は「登録を契機に海外市場にも積極的に挑戦していただきたい」と話した。【松倉佑輔】

天皇陛下:82歳に 戦後70年「先の戦争を考えた1年」

12.23 14:17毎日新聞

 天皇陛下は23日、82歳の誕生日を迎えられた。これに先立ち皇居・宮殿で記者会見し、戦後70年の今年を「先の戦争のことを考えて過ごした1年だったように思います」と振り返り、「先の戦争のことを十分に知り、考えを深めていくことが日本の将来にとって極めて大切なことと思います」と述べた。

【動画】天皇陛下82歳に

 天皇、皇后両陛下は4月、太平洋戦争の激戦地のパラオを訪問し、日米の慰霊碑に供花した。陛下は、周辺の海に不発弾が多く残っていることに触れ「島々に住む人々に大きな負担をかけるようになってしまったことを忘れてはならない」と話した。

 また、戦時中に民間船員が、軍に徴用された輸送船に乗り、多数が亡くなったことについて「輸送船を守るべき軍艦などもない状況下でも、輸送業務に携わらなければならなかった船員の気持ちを本当に痛ましく思います」と語った。

 日本人2人のノーベル賞受賞については「長年にわたる地道な研究を誠に尊いものと思います」と話した。また、国産初の小型ジェット旅客機「MRJ」(三菱リージョナルジェット)が11月に初飛行に成功したことを「うれしいことでした」と述べ、皇太子時代の1962年12月、戦後初の国産旅客機「YS11」の完成披露式に出席したことを「懐かしく思い起こされました」と振り返った。

 自然災害では、5月の鹿児島県の口永良部島の新岳噴火について「避難生活が続いていることに心を痛めています」と述べた。また、9月の関東・東北豪雨で大きな被害を受けた茨城県常総市を見舞い、多くのボランティアが活動していることなどを「困難に遭遇している人々を助けようという気持ちが日本人の中に豊かに育っていることを非常に心強く思います」と話した。

 82歳を迎えたことについて「年齢というものを感じることも多くなり、行事の時に間違えることもありました」と述べた上で、「一つ一つの行事に注意深く臨むことによって、少しでもそのようなことのないようにしていくつもりです」と語った。【高島博之】

記者会見全文

キリンビバレッジ:「メッツ」が好調 トクホで覚醒

12.23 15:30毎日新聞

 キリンビバレッジの炭酸飲料「メッツ」が好調だ。出遅れていた炭酸市場の「攻略元年」を掲げる今年、機能性表示食品の新商品を発売し、さらには全商品で炭酸を強めて刺激を増した結果、前年比2.5倍(11月時点)の売り上げを記録した。

 発売は1979年。輸入解禁から日が浅いグレープフルーツの「果汁入り」でアピールした。まだ割高だったこの果実を手軽に味わえれば人気を呼ぶはずとの戦略だった。

 名前は、都会人を意味する英語「メトロポリタンズ」の略。ターゲットの「流行に敏感な若者層」を意識したが、苦戦が続いた。炭酸飲料市場全体の停滞期でもあった。

 それが、2007年、コカ・コーラがカロリーゼロの新製品を投入して環境が一変。11年までに3割も市場が拡大した。その波にも乗り遅れていたキリンだったが、反転は12年。脂肪の吸収抑制を強調したコーラ初の特定保健用食品(トクホ)「メッツコーラ」を投入。健康が気になり出す30〜40代男性の支持を集めた。「コーラで勝てるはずがない」という社内の声を尻目に5年かけて開発した商品のヒットで、攻勢の基盤が整った。

 キリンは17年度までの3年で、炭酸ブランド3位の販売高を目指す。今年は映画「スター・ウォーズ」やアニメ「ドラゴンボールZ」とのタイアップなど宣伝費も相当投じた。「来年が正念場の年」(担当の名郷根宗(なごうねたかし)さん)になる。【横田恵美】

JAL:羽田空港キッズランドに大型ダッフィー

12.23 15:19毎日新聞

 日本航空(JAL)は23日、年末年始の繁忙期を前に羽田空港第1ターミナル(東京都大田区)にある、子どもの遊技スペース「キッズランド」に、東京ディズニーシーのキャラクター「ダッフィー」の大型のぬいぐるみ(高さ2.7メートル、幅2メートル)を設置した。

 ダッフィーが設置されるのは1月8日までで、サンタクロース姿の客室乗務員(CA)らと訪れた子どもがくす玉を割って、設置を祝った。

 CAと一緒にくす玉を割った青森県弘前市の伊藤舜天君(6)は、「大きなダッフィーにびっくりした。もらった記念品はサンタさんのプレゼントを入れてもらおうと思う」と母親の愛子さんと、笑顔を見せながら福岡へ向かった。【米田堅持】

J2:水戸が「ベトナムのメッシ」コンフォン選手獲得

12.23 14:34毎日新聞

 サッカーJ2・水戸ホーリーホックはベトナムの国民的スター、グエン・コンフォン選手(20)の獲得を決めた。同国と茨城は農業分野で連携する覚書を締結するなど関係強化が進んでおり、スポーツ分野でも交流拡大が期待できる。23日に現地で行われる契約の調印式に臨む沼田邦郎社長(51)が出発前の22日に取材に応じ「『水戸モデル』として、Jリーグクラブの東南アジアでのビジネスの仕組みづくりにつながる」と獲得の意義を語った。【中里顕】

 コンフォン選手のポジションはFWで、切れ味鋭いドリブルが持ち味。世界的な知名度を誇るアルゼンチンのリオネル・メッシ選手になぞらえた「ベトナムのメッシ」の異名を持つ。同国代表に選出されており、2018年ワールドカップ(W杯)ロシア大会のアジア2次予選にも出場している。今年はベトナム1部リーグのチームでプレー。来年1月から1年間の期限付きでホーリーホックに移籍する。

 プレーはもちろん、クラブが期待を寄せるのはコンフォン選手の人気に伴うビジネスチャンスの拡大だ。クラブの年間の営業収入は約5億円で、J2クラブでも最低の水準。コンフォン選手が加入することで、グッズや広告収入も見込める。また、同国をはじめとする東南アジアは今後も経済成長が予想され、沼田社長も「獲得をきっかけに、今後もさまざまなビジネス展開が期待できる」とする。

 県は昨年3月、同国に対し、農産物育成の技術力向上や人材育成を支援する覚書を締結しており、同年10月には橋本昌知事も訪れた。また、ブランド牛「常陸牛」の海外販売拠点にもなっている。コンフォン選手が活躍すれば、同国からの観戦客増加などさらなる関係強化につながる可能性がある。沼田社長は「ベトナムの人たちが茨城や水戸がどこにあるのか知ることになり、地域貢献にもつながる。今後も東南アジアに力を入れていきたい」と語った。

火災:豚舎で1000頭焼死 茨城・土浦

12.23 15:40毎日新聞

 22日午後8時5分ごろ、茨城県土浦市藤沢の養豚場「桜井農牧」で、「豚舎が燃えている」と近くの男性から119番があった。木造平屋建て豚舎7棟のうち、3棟が全焼、2棟が半焼し、計約9000平方メートルを焼失。飼育していた豚約1600頭のうち、約1000頭が死んだ。けが人はいなかった。

 土浦署によると、所有する同市田宮、養豚業、桜井利男さん(67)は帰宅しており、場内の宿舎には技能実習生の男性2人=いずれもタイ国籍=がいたという。全焼した豚舎の1棟には、子豚の暖房用に電気ヒーター11機が天井からつり下げられており、そのうち2機が24時間稼働していた。詳しい出火原因を調べている。【加藤栄】