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中国土砂崩落の死者4人に 原因調査本格化
12月23日 19時23分

中国土砂崩落の死者4人に 原因調査本格化
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中国南部の広東省で起きた大量の土砂の崩落では、これまでに4人が死亡したほか、70人以上が行方不明のままで、懸命の救出作業が続けられています。一方、中国政府は23日に調査チームを立ち上げ、積み上げられた土砂がなぜ崩落したのか、原因の調査を本格化させています。
中国南部、広東省深※センの工業団地で今月20日、大量の土砂が崩落して工場を含む33棟の建物が埋まり、地元政府によりますと、これまでに4人が死亡、70人以上の行方が分からなくなっています。
発生から4日目となる23日も軍や警察などが捜索を続けていて、地元政府によりますと、23日朝に19歳の男性1人が初めて救出されたということです。男性は工場内の崩れた従業員用宿舎の中に閉じ込められていたとみられ、「近くにもう1人いる」と話したということですが、中国のメディアは、死亡が確認されたと伝えています。
現場では生存率が急激に下がるとされる、発生から72時間がすぎ、行方不明者の救出に厳しい見方も出ています。
一方、中国政府は23日、国土資源省や公安省などから成る合同の調査チームを立ち上げ、積み上げられた土砂がどのように崩落したのか、原因の調査を本格化させています。
(※センは土へんに川)

捜索難航の理由

土砂が崩落した現場では、発生から4日がたった今も70人以上が行方不明のままです。軍や警察などは4000人を出し、建設用の大型機械など300台以上を投入して24時間態勢で捜索を続けていますが、大量の土砂に阻まれて難航しています。
土砂が押し寄せた範囲が、東京ドーム8個分以上の38万平方メートルと広いうえ、土砂は10メートル以上の高さに積み重なり、倒壊した建物の内部にまで土砂が入り込んでいます。
国営の新華社通信によりますと、捜索では、土砂に埋もれた建物の位置を特定し、生存者の反応を感知する装置を使ったり、携帯電話の電波を手がかりにしたりして捜索場所を絞り込もうとしていますが、大量の土砂の影響で、こうした作業も難航しているということです。
一方、行方不明になっている70人以上の人たちについては名簿が公表され、河南省や湖南省など広東省以外の出身者が多く、現場付近の工場などに働きにきていた人たちとみられています。

地下鉄 急ピッチで建設中

広東省の深センでは、地下鉄が2004年に開業し、これまでに5つの路線、合わせておよそ180キロで営業しています。
深センは、1980年に中国初の経済特区が設けられた当時は、人口およそ3万人でしたが、経済成長とともに人口が大幅に増加して、現在は1000万人を超え、市民の移動手段としての地下鉄の需要がさらに高まりました。
これを受け地元政府は、2018年までに新たに5つの路線、合わせておよそ170キロを整備する計画をまとめ、急ピッチで建設を進めています。
新たな路線が完成すれば、深センの地下鉄は合わせて10路線、営業距離はおよそ350キロに達するとしており、東京メトロと都営地下鉄の営業距離を合わせたおよそ300キロを上回る規模になるということです。
さらに、2030年には16路線に拡大し、営業距離はおよそ600キロに延長される予定だということです。

ネットに政府批判の投稿相次ぐ

中国南部の広東省で起きた大量の土砂の崩落について、中国版ツイッター「ウェイボー」には、政府の対応を批判する投稿が相次いでいます。
大量の土砂が崩落した現場で救出活動が続く様子が写真とともに紹介されている投稿に対し、「政府や企業が安全を、もっと重視しなければならない」とか、「誰が今回の崩落を引き起こしたのか。誰が責任をとるのか」などと政府の対応を批判する厳しい意見が投稿されています。
また、「今回の土砂の崩落は、天津の爆発事故と同じように天災ではなく人災だ」と述べ、ことし8月、およそ170人が犠牲になった天津の爆発事故と今回の土砂の崩落を、ともに人災だと主張する投稿も見られました。

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