藤崎昌彦
2015年12月20日13時41分
京都府京丹後市は18日、丹後半島の犬ケ岬にある海蝕(かいしょく)によってできた洞窟「愛の洞窟」が、「半水面の洞窟としては日本最長とみられる」と発表した。市は今後、レジャースポットに育てるために受け入れ態勢づくりを進める。
市は、海岸などでレジャースポットになる可能性がある場所を探るために、今年6月から10月まで調査した。同市丹後町にある愛の洞窟については7月、NPO法人環境教育技術振興会のダイバーら12人が調べ、長さが直線距離で200メートルあるとわかったという。
愛の洞窟は、犬ケ岬の西側斜面の崖を南北に貫通し、北側の口から40~50メートルまで漁船で入ることができる。その奥はわずか1~2メートルの幅で南側の口まで続いていた。中間付近は水面と天井の高さがほぼ同じで、外の光が届くのは南北の口付近だけだという。
市は犬ケ岬付近の海域の魚やサンゴなどの生息調査も行い、洞窟内で珍しいドチザメを多数確認した。報告書は、日本最大の半水面洞窟でダイビングスポットとしての価値が高いと同時に、中心部は幅が狭くて太陽光が届かず、観光客が体験するには熟練したガイドが必要と指摘した。
愛の洞窟と隣の「青の洞窟」には現在、近くの竹野(たかの)漁港を出発する夏限定の見学ツアーがある。市は今後、漁業者や観光業者と連携し、この海域でスキューバダイビングやシュノーケリング、シーカヤックなどを楽しめるように、受け入れ態勢のルールづくりを進めるという。中山泰市長は会見で、「海の京丹後を象徴する新たなスポットとなるよう行政も協力していく」と話した。(藤崎昌彦)
おすすめコンテンツ
PR比べてお得!