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ワタシは今週になって知ったが、先週既に日本でも話題になっていたのね。
英国人以外の82人の批評家が選んだ英国の小説ベスト100ということだが、ノンフィクションや戯曲や詩の類、また短編小説集は除外ということで長編小説から選んだものである。またジェイムズ・ジョイスなどアイルランドの作家も入らない。
批評家が挙げたのは全部で228の小説で、評はあまりばらけておらず、これはかなり精度の高いリストになっているのではないか。さて、その条件でどんな作品が入ったか。
このリストをみてまず思うのは、女性作家の強さである。トップ20をみるとそれが際立つ。ちゃんと数えていないが、100作全体でも女性作家の作品数のほうが多いのではないか。
作品数ではヴァージニア・ウルフとジェーン・オースティンとチャールズ・ディケンズが4作ずつ入っているのがトップかな。
一番古いのは18世紀前半のロビンソン・クルーソーやガリバー旅行記あたりで、現代の作家まで満遍なく網羅されている(2010年代の作品もいくつか入っている)。やはり19世紀から20世紀前半までに書かれた古典が上位を占め、現代の作品は40位以下に多いのは仕方ないか。
こういうアンケートを日本文学を対象に行ったら、果たしてどんなトップ100リストになるか、想像してみると楽しい。のだが、日本文学に精通した日本人以外の批評家を80人以上集めるのが難しいだろうか。
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