2015年12月17日21時10分
NHKの子会社「NHKアイテック」は17日、社員2人が実態のない会社に架空の工事を発注し、約2億円を着服していた疑いがあると発表した。11月に東京国税局の調査があり発覚した。刑事告訴も視野に調査を進めるという。
同社はNHKが株の過半数を持つ放送・通信設備整備会社。同社によると2人は40代の男性社員で、そのうち1人が実態のない会社を設立。2009年から今年10月まで、2人で地上デジタル化関連の難視地域対策など五百数十件、計約4億円分の工事をこの会社に発注した。うち約2億円分が架空で、2人とも不正を認めているという。
アイテックでは、取引先については定期的に調べることになっていたが不十分だった。会見した久保田啓一社長は「承認の手続きが形式的になっていた。当時は地デジの非常な繁忙期で、次から次へと工事があった」と話した。
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