興野優平
2015年12月17日17時39分
ドラマや映画の「海猿」のモデルになった海上保安庁の特殊救難隊(特救隊)が今年、発足から40年を迎えた。36人しかいない精鋭で、人命救助のスペシャリスト。これまでに約4800件の出動で、約2500人を救助してきた。
1981年2月17日、山口県長門市沖。強風が吹きつける荒れた日本海で、当時の宮崎郁隊員(60)は苦戦していた。
石油タンカーが転覆。ウェットスーツにボンベを背負った宮崎さんら2人の使命は、海に潜って逆さまになった操舵(そうだ)室部分から乗員を救出することだった。
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