韓国が北朝鮮の主張を否定 金剛山観光再開の「米承認」めぐり

【ソウル聯合ニュース】韓国統一部の鄭俊熙(チョン・ジュンヒ)報道官は16日の定例会見で、南北次官級会談の際に韓国側が金剛山観光再開をめぐり「米国の承認がないと合意できない」と述べたと北朝鮮が主張していることについて、「全く事実ではない」と否定した。

 北朝鮮の対韓国窓口機関「祖国平和統一委員会」は15日、報道官談話を出し、「(韓国は)金剛山観光再開問題の協議を拒否した末に、米国の承認がないと合意できないという言い訳までした」などとして、11、12の両日に行われた南北会談で韓国側が観光再開には米国の承認を必要とする発言を行ったと主張した。

 鄭報道官は次官級会談での金剛山観光問題をめぐる議論について、「北側は無条件の再開を主張したが、われわれは再開前にさまざまな解決すべき問題を先に議論したいとの立場で対話に臨んだ」と説明した。その上で、「北側がまず再開を合意したいとの主張を繰り返したため、具体的な議論にはならなかった」と伝えた。

 金剛山観光は2008年、北朝鮮兵による韓国人観光客射殺事件を受けて中断したままとなっている。

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