ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
ずるい暗記術
【第10回】 2015年12月14日
著者・コラム紹介バックナンバー
佐藤大和 [弁護士]

覚えた「情報」を自分の「知識」に変える忘れない技術

樺沢紫苑×佐藤大和対談【前編】

1
nextpage

覚えても忘れてしまっては意味がない。さらに、知識として使えないのであれば、ただの徒労である。15万部を突破した『読んだら忘れない読書術』著者の樺沢紫苑さんを迎え、情報を知識につなげる方法について語ります。(取材・文/狩野南 撮影/安達尊)

アウトプットさえしていれば忘れない

樺沢紫苑(かばさわ・しおん)
精神科医、作家。
1965年、札幌生まれ。札幌医科大学医学部卒。2004年から3年間、米国シカゴのイリノイ大学に留学。帰国後、(株)樺沢心理学研究所を設立。Facebookフォロワー15万人、メルマガ、YouTubeなどインターネットメディア、合計40万人以上を駆使し、精神医学・心理学をわかりやすく発信している。月20冊以上の読書を30年以上続け、読書数は6000冊を超える。新刊『読んだら忘れない読書術』(サンマーク出版)は15万部のベストセラーとなっている。著書は、『メールの超プロが教えるGmail仕事術』(サンマーク出版)、『「苦しい」が「楽しい」に変わる本』(あさ出版)など21冊。「中居正広のミになる図書館」(テレビ朝日系)などテレビでも活躍中。

佐藤 樺沢先生の『読んだら忘れない読書術』、たいへん面白く読ませていただきました。本の内容を忘れないためには、人に話したり、レビューを書いたりする「アウトプット」が大切、ということを書かれていますよね。

 私も『ずるい暗記術』でその点を強調したんですが、意外とアウトプットを重視した本って少ないと思いませんか?

樺沢 そうなんですよね。記憶というと、インプットだと思っている人が多いけれど、本当はアウトプットなんですよね。でも、「インプット過剰のアウトプット不足」という人が多い。

佐藤 確かに。勉強したり、本を読んだりしていても、それだけで満足してしまって、そこで得たものを生かすところにまでいっていないように思います。

樺沢『読んだら忘れない読書術』にも書いたのですが、要は「情報」と「知識」の違いなんですね。今日必要なものが情報、10年後にも残っているのが知識です。

 今はインターネットで何でも検索できる時代ですが、その90%以上は情報なんです。

 たとえば、1年前の新聞を読んでもほとんど役に立たないでしょう? それは、情報だからです。情報のなかにも役に立つものはありますが、ネットだとほとんどが1回見て終わり。1年後には全部忘れているはずです。忘れないためには、100個の情報を1回ずつ見るより、30個の情報を3回ずつ見たほうがいい。

佐藤 アウトプットすることで、情報も知識になるということですね。うちの弁護士にもよく「この本を読んでおきなさい」と言うんですけど、みんな読んだ後に内容を説明できないんです。「それは読んでないのと同じでしょ」って説教するんですけど(笑)、結局、情報を得ただけで自分の知識になっていない。

樺沢 アウトプットしないと、記憶に残らないし、身につかないですからね。

佐藤 やはり、アウトプットは、記憶するうえで核になるもの、いちばん大事なものなのかなと思います。

樺沢 そう。一言で言ってしまえば、「アウトプットさえしていれば忘れない」んです。

1
nextpage
スペシャル・インフォメーションPR
ダイヤモンド・オンライン 関連記事
イノベーションと企業家精神【エッセンシャル版】

イノベーションと企業家精神【エッセンシャル版】

P.F.ドラッカー 著

定価(税込):本体1,600円+税   発行年月:2015年12月

<内容紹介>
目の前の変化を利用せよ。イノベーションを、才能やひらめきに頼らず、誰もが学び、実行できるように体系化した、世界最初の方法論。世界的名著をさらに読みやすくした、変化の時代の必読書。

本を購入する
書籍編集者募集中!


注目のトピックスPR


佐藤大和 [弁護士]

 

レイ法律事務所代表弁護士(東京弁護士会所属)
1983年生まれ。宮城県石巻市出身。高卒貧乏一家の長男として生まれる。小5まで九九を覚えられず、高校での模試はダントツのビリ。偏差値30の落ちこぼれヤンキーが、ニ浪して三重大学人文学部に入学。大学生になってから勉強に目覚め、数か月という短期間の独学で、当時難関だった立命館法科大学院既修試験(2年コース)に合格。2009年大学院卒業後、同年の司法試験に一回目で合格(民事系科目は上位5%以内で合格)。 2011年、弁護士となり、大手弁護士事務所を経て、2014年4月、レイ法律事務所を設立。TBS「あさチャン! 」のコメンテーター、フジテレビ「リーガルハイ」「ゴーストライター」など一部監修・出演のほか、地方局(仙台、静岡、長野、福島)のレギュラー出演など、数多くのメディアに登場し、マルチ弁護士として活躍中。


ずるい暗記術

偏差値30の学年ビリが、司法試験になんと1発合格! 資格試験、英語、大学受験、入社試験ほか、「答え」が存在する試験で、効率的に結果を出す勉強法が『ずるい暗記術』です。本書より、常識とはかけ離れたこの勉強法がなぜ、効果的なのか? 著者の魅力と勉強法のポイントを合わせて紹介していきます。

「ずるい暗記術」

⇒バックナンバー一覧