ウェアラブルやIoTなど、昨今の流れを見ていると、本当にすごい時代になっていってるなと感じます。
あらゆるものがネットに接続され、人間すら(まずはウェアラブルという形式をとって)ネットに接続されようとしています。
まさしく、リアル攻殻機動隊の世界が近づいてきていますね。
また、オキュラスリフトなどのVRヘッドセットも熱くなってきています。
あれを操作している様子を初めてTVで見た時は、「マイノリティー・リポートの操作パネルみたいだな…」と思ったものです。
まさしく、SFで描かれた世界観に現実が近づこうとしているのです。
このような時代の流れを見ていると、わたしはWebデザイナーなんてのは何て狭い世界の中でデザインしているんだろうと思います。
今までは、Webこそが最先端だったし、Webを通して世界中につながったメディアやコンテンツをデザインできることで、Webデザイナーは広い世界に関わっている職種だと感じていました。
しかし、上記のようなウェアラブルであったりIoTについて調べていると、Webなんて所詮はインターネットへの接続装置の1つでしか無いということに気が付きます。
わたしはUI(ユーザインタフェース)のデザインが好きで、大学の時からUIを含んだ情報デザインを専攻として学んできました。
そのときは、UIデザインを行うフィールドとして、Webが唯一最先端なものだと思っていたのですが、今では違います。
「UIデザインに携わる者として、ブラウザに映るものだけをやり続けていていいのだろうか。視野を狭めてしまうのではないか。」
このように考えています。
IoTが加速して、ありとあらゆるものがネットに接続される世界になろうとしていますが、そのとき様々な装置とネットとのUIを適切にデザインできるデザイナーが求められるようになるでしょう。
そういった意味で、プロのUIデザイナーは絶対的に不足しているのです。
最近UIだUXだと騒がれ議論されているのは、いわゆるスタイリングなどの話ばかりで、ごく表面的な理解しかされていないのではないでしょうか。
近いうちに、優秀なUIデザイナーの争奪戦が起こるでしょう。
近代デザイン教育の礎を築いたバウハウスでは、芸術と技術の融合を掲げていた。工業社会から情報社会へシフトした今、デザイナーがプログラミングを学ぶことは必然なのかもしれない。
— tamu (@tamusan100) 2015, 12月 10