「ホンダジェット」米の型式証明取得 年内に顧客へ

12月10日 16時17分

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大手自動車メーカーのホンダが開発を進めている小型ジェット機が、販売に必要なアメリカ航空当局の「型式証明」を取得し、年内に顧客への引き渡しを始めることになりました。

ホンダが開発を進めている「ホンダジェット」は、７人乗りのビジネスジェットで３０００時間を超える試験飛行を終え、８日、アメリカのＦＡＡ＝連邦航空局から販売に必要な型式証明を取得しました。
これを受けてアメリカ南部ノースカロライナ州にあるホンダの施設で、９日、記念の式典が開かれ、ＦＡＡのフエルタ長官からホンダ側に型式証明書が手渡されました。
ホンダジェットは、主翼の上にエンジンを配置する独特のデザインが特徴で、ライバルメーカーと比べて燃費が１７％良く、最高の飛行速度も１０％速いとしています。
価格は１機４５０万ドル（日本円でおよそ５億５０００万円）ですでに欧米の富裕層や企業などから１００機以上受注しており、年内に顧客への引き渡しを始める予定です。
ビジネスジェットの需要は、最近では中国や南米でも拡大しており、ホンダは世界の市場で３０％以上のシェアを獲得したいとしています。
ホンダエアクラフトカンパニーの藤野道格社長は「航空機産業は新たに参入することが難しい分野だが、自動車業界で培った顧客第一というビジネスモデルを持ち込めば十分な存在感を示せると思う」と話していました。