JPモルガン、ファンドへの顧客誘導で米当局と決着近い-関係者 (1)
2015/12/10 13:10 JST
(ブルームバーグ):米銀JPモルガン・チェースは、手数料の高い自行のファンドに誘導した年金基金や富裕層顧客に情報開示を適切に行っていなかった疑いをめぐる調査を決着させるため、米監督当局と近く合意に達する見通しだ。事情に詳しい関係者の1人が明らかにした。関係者によれば、米証券取引委員会(SEC)と米商品先物取引委員会(CFTC)は、調査決着に関する同行との合意を11日にも発表する可能性がある。
非公開情報であることを理由に関係者が匿名を条件に語ったところでは、JPモルガンは当局との合意の一環として、利益率の高い非公開企業向けの資金調達業務を継続する免責がSECから認められる。JPモルガンは合意の条件に基づき1億5000万ドル(約182億円)余りを支払う必要があり、将来の不正行為で資金勧誘の免責が取り消される可能性がある。
SECとCFTCの調査は数カ月前に決着すると見込まれていたが、JPモルガンがヘッジファンドや非公開のテクノロジー企業に投資する資金を顧客から集めることをSECが禁止するかどうかが障害となり、協議が行き詰まっていた。JPモルガンの広報担当者は、コメントを控えている。
原題:JPMorgan Said to Win Relief in SEC Case on Sale of Its Own Funds(抜粋)
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更新日時: 2015/12/10 13:10 JST