日本マイクロソフトは、米国標準技術研究所(NIST)が制定した電子データ暗号化技術「AES」採用のワイヤレスキーボードを、12月11日に発売します。
ラインアップは、ワイヤレスキーボード・マウスがセットになった現行製品の「Wireless Comfort Desktop 5000 / 800」のキーボードをAESに対応させたモデル『Wireless Comfort Desktop 5050 / 850』と、『Wireless Comfort Desktop 850』のキーボードを単体でパッケージした『Wireless Keyboard 850』の3製品。価格はそれぞれ、7980円(税別、以下同)、3980円、2980円。
キー入力したデータを暗号してからワイヤレス接続したPCなどに送信するため、パスワードやクレジットカード番号など、重要な情報の流出リスクを抑えられるとしています。また、各キーボードとレシーバーは製造段階で恒久的に関連付けられ、解読に必要なキーにアクセスできないようにファームウェアを開発しているのも特徴です。
『Wireless Comfort Desktop 5050』は、手首を自然な状態に保てる「コンフォートカーブデザイン」設計のワイヤレスキーボードと、光源に青色LEDを採用したマイクロソフト独自のトラッキング技術「Bluetrack Technology」を採用したワイヤレスマウスのセット。
キーボードは、109キー配列+Flock/テンキー/Hotkeysを備え、単3アルカリ乾電池2本で約15カ月動作します。大きさは約218×469×25mm、電池込みの重さは約829g。マウスは5ボタンとチルトホイールを搭載し、読み取り速度および解像度は8000fps/1000dpi。単3アルカリ乾電池2本で約8カ月動作します。大きさは約117×70×42mm、電池を含めた重さは約152g。
『Wireless Comfort Desktop 850』のキーボードはストレートの形状で、キー配列は109、必要な電池と動作時間は『Wireless Comfort Desktop 5050』のキーボードと同様。大きさは158×456×24mmで、重さは601g。
ワイヤレスマウスは『Wireless Comfort Desktop 5050』のものと比べるとボタン数が3つに減り、ホイールもスクロール式のものが採用されています。解像度は1000dpiと同様ですが、読み取り速度は3000fpsと抑えられています。ただし、単3アルカリ乾電池1本で約8カ月動作するというメリットもあります。大きさは111×56×37mm、電池を含めた重さは約90g。
PCやタブレット自体のセキュリティを強化しても、ワイヤレス接続するデバイスの通信を通じて情報が盗まれるということもあり得ます。情報保護に努めつつも、ワイヤレスの快適な環境を構築したい人に向いた製品です。