東京タワーの展望台に宿泊 夜景を独り占めに

12月9日 11時39分

k10010334771_201512091137_201512091138.mp4

東京タワーの地上１４５メートルの展望台に宿泊できる一夜限りのイベントが８日夜に初めて行われ、公募で選ばれた７０代の夫婦が、タワーからの夜景を独り占めするぜいたくな夜を過ごしました。

このイベントは、空き部屋を宿泊施設として外国人観光客などに提供する、いわゆる「民泊」を仲介しているサイトの運営会社が企画し、東京タワーの地上１４５メートルほどにある展望台の一角に、特別に布団や茶の間などの和風の部屋が設けられました。
宿泊したのは、公募で選ばれた広島県の井戸俊郎さん（７３）とツヤ子さん（７１）夫婦で、孫がこの企画に応募しました。井戸さん夫婦は、展望台の営業時間が終わると、誰もいなくなった展望台を訪れ、部屋の近くに設けられたソファーに腰掛けながら、東京の夜景を独り占めして楽しんでいました。
井戸俊郎さんは「こんなすてきな夜景を見ることができて、生きていてよかったです」と話していました。
このイベントを企画した会社の田邉泰之代表取締役は「東京タワーに泊まることで、昔ながらのおもてなしを思い出すきっかけにしてほしい」と話していました。