ロシア海軍の潜水艦「ロストフナドヌー」が8日、シリア沖の地中海海中から巡航ミサイルを発射し、シリア領内の過激派組織「イスラム国」(IS)を攻撃した。ロシアのショイグ国防相がプーチン大統領に報告した。

 ロシアの潜水艦が実戦で水中からの巡航ミサイル攻撃を行ったのは初めてだという。ショイグ氏は、事前にイスラエルと米国に通告した上で、ISが「首都」と称しているシリア北部ラッカにある拠点2カ所を攻撃したと説明した。

 プーチン氏はロシア軍がシリア空爆で使っている巡航ミサイルが核兵器を搭載できることを指摘した上で「もちろんテロとの戦いでは不要だし、今後も必要とされることがないことを願っている」と述べた。