[PR]

 名実ともに大阪の球団へ――。プロ野球オリックスが練習拠点を神戸市から大阪市此花区の舞洲(まいしま)地区に移すことが7日、決まった。関連会社が同地区の事業予定者となったことを受けて球団幹部らが記者会見し、1軍本拠の京セラドーム大阪(大阪市西区)まで約7キロと交通利便性が上がることなどを移転の理由に挙げた。

 2008年に1軍本拠を大阪に一本化したオリックスは近年、府内を中心とした企業、大学と連携してイベントを行うなど地域密着化を進めている。球団による来場者調査などから「大阪の球団」としての認知度が高まっており、今回の移転でさらに大阪色を押し出す狙いだ。移転を巡り他都市からも誘致の話があったが、施設面で充実する舞洲を選んだ。

 京セラドームは公式戦以外の日にイベントが催されることが多い。また、現在の選手寮兼室内練習場「青濤館(せいとうかん)」(神戸市西区、1991年建設)は老朽化が進んでいることから、選手からは環境改善を求める声があったという。新たに建設する室内練習場、トレーニング室は既存の施設より大きくなる予定で、瀬戸山隆三球団本部長は「今より相当自由に効率良く練習できる」。

 91年から08年まで本拠とした神戸からは、すべての施設がなくなることになる。阪神大震災が起きた95年に「がんばろうKOBE」を旗印に、初のリーグ優勝を果たした縁の深い地。西名弘明社長は「神戸は思い入れの強い場所。思う気持ちは何ら変わりない」。ほっともっとフィールド神戸で今後も1軍公式戦を開催し、子ども向けの野球教室などを通じて市民サービスを続けていくという。(鈴木健輔)