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ノーベル賞選考委員「宇宙の見方変えた」12月7日 20時51分
ことしのノーベル物理学賞に選ばれた東京大学宇宙線研究所所長の梶田隆章さんの研究について、ノーベル賞の選考に当たった委員は「私たちの宇宙に対する見方を一変させた」と述べて、その功績をたたえました。
ノーベル物理学賞の選考委員を務める、スウェーデン、ウプサラ大学のオルガ・ボートネル教授は、授賞式を前に、NHKの単独インタビューに応じました。
この中で、梶田さんが、「素粒子」の1つである「ニュートリノ」には質量がないとされてきた定説を覆し、観測によって実際には質量があると証明したことについて、ボートネル教授は「宇宙には質量を持つたくさんの素粒子が存在することが分かり、私たちの宇宙に対する見方を一変させた」と述べ、素粒子物理学に革命を起こしたと、その功績をたたえました。
そして、量子力学がトランジスターやテレビの発明につながったことを例に挙げ、「ニュートリノへの理解は、いずれ私たちの生活も変えるだろう」と述べて、基礎科学の重要性を強調しました。
また、13年前に受賞した小柴昌俊さんと梶田さんに続いて、岐阜県飛騨市神岡町の研究施設からさらに受賞者が出る可能性について、ボートネル教授は、将来のことは守秘義務もあり、発言は控えたいとしながらも、「潜在的な可能性はある」と述べました。
一方、選考結果を伝える際、梶田さんの連絡先がなかなか分からず、ようやく電話に出た梶田さんは、しばらく沈黙したあと、「OK」と答えたというエピソードも明らかにしました。
この中で、梶田さんが、「素粒子」の1つである「ニュートリノ」には質量がないとされてきた定説を覆し、観測によって実際には質量があると証明したことについて、ボートネル教授は「宇宙には質量を持つたくさんの素粒子が存在することが分かり、私たちの宇宙に対する見方を一変させた」と述べ、素粒子物理学に革命を起こしたと、その功績をたたえました。
そして、量子力学がトランジスターやテレビの発明につながったことを例に挙げ、「ニュートリノへの理解は、いずれ私たちの生活も変えるだろう」と述べて、基礎科学の重要性を強調しました。
また、13年前に受賞した小柴昌俊さんと梶田さんに続いて、岐阜県飛騨市神岡町の研究施設からさらに受賞者が出る可能性について、ボートネル教授は、将来のことは守秘義務もあり、発言は控えたいとしながらも、「潜在的な可能性はある」と述べました。
一方、選考結果を伝える際、梶田さんの連絡先がなかなか分からず、ようやく電話に出た梶田さんは、しばらく沈黙したあと、「OK」と答えたというエピソードも明らかにしました。