イスタンブール=春日芳晃
2015年12月7日17時27分
トルコ政府は、過激派組織「イスラム国」(IS)の拠点、イラク北部モスルの近郊に、戦車などを装備した部隊を5日までに派遣した。ISと戦うイラクのクルド地域政府の部隊を訓練する目的という。だが、イラク政府から「主権侵害」として即時撤退を要求され、トルコのダウトオール首相は6日、「(新たな)増兵はしない」とする書簡をイラク側に送った。
アナトリア通信などが報じた。ロイター通信によると、イラク側は派遣された部隊の規模が、訓練目的にしては大きすぎることを懸念しているという。
トルコのメディアによると、トルコ政府はモスル北東約30キロのバシカに、戦車20~25両を擁する150人規模の部隊を派遣。クルド地域政府の治安部隊「ペシュメルガ」を訓練するため、数年前から派遣してきた部隊の交代としている。
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朝日新聞国際報道部
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