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米大統領演説を批判 共和党「従来の対策繰り返し」
12月7日 16時30分

アメリカのオバマ大統領は西部カリフォルニア州で起きた銃の乱射事件を受けてテレビ演説を行い、過激派組織IS=イスラミックステートの壊滅に向けた取り組みを発表しましたが、野党・共和党は従来の対策の繰り返しにすぎないなどとオバマ大統領への批判を強めています。
オバマ大統領は、カリフォルニア州で男女2人が銃を乱射し14人が殺害された事件を受けて、6日夜にテレビ演説を行い、過激な思想に感化された2人による「テロ行為だ」と非難しました。そのうえで、過激な思想を拡散しているISの壊滅を目指して、イラクやシリアで行っている空爆などの軍事作戦を強化するとともに、地上でISと戦うための現地の部隊の育成を急ぐほか、国際社会と連携してISの資金源を断ち、戦闘員の勧誘を防ぐなどの取り組みを発表しました。
これに対し、野党・共和党は議会上院外交委員会のコーカー委員長が声明を発表し、「聞かされたのは、これまでのIS封じ込め策の繰り返しにすぎない」とオバマ大統領のIS対策を批判しました。
また、来年の大統領選挙に共和党から立候補し、支持率トップのトランプ氏はツイッターで「オバマ大統領はイスラム過激派のテロリストと戦争状態にあると明言することを拒否した」として、大統領の対応は弱腰だと批判しました。
アメリカのCNNテレビが6日に発表した最新の世論調査では、オバマ大統領のテロ対策に60%が不満を持っていると答えたほか、53%がイラクやシリアに大規模な地上部隊を派遣すべきだと回答しました。
オバマ大統領としては、今回の演説を通して、銃の乱射事件を受けて広がる国民の不安を和らげるねらいがありますが、IS対策が進まなければ、オバマ大統領への不満が高まることが予想されます。
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