読ませていただきました。
「検索されやすいブログを作るために1回きりではなく、検索エンジンから来てもらえる記事、来た人が楽しめる記事にしよう」
…その方向性としては間違ってないと思う。だが、この記事は重大な見落としがあるから、その話をしてみたい。
情報発信で大事なことは「情報量がまとまっていること」である!
筆者はブログ記事を1記事単位で「保存型」「消費型」といった形で分けているが、この分け方はあまり正しくない。
例えば、当ブログには僕のことを知らなくても読める「グルメレポート」や「川崎の温泉情報」や「フリーゲーム紹介」といったコンテンツがある。
でも、これらも同じテーマで記事を書き続けないとすぐに忘れ去られてしまう。
ずば抜けて面白い紹介を書けるブロガーならともかく、普通なら同じテーマでたくさんの記事を書いているブログの方がユーザーが長い時間滞在するし、リピーターにもなるし、ブックマークして保存する。
何よりも、同じテーマでたくさんの記事を書くと「信用」が生まれ、似たような傾向、ニーズのユーザーが集まる。
当然、Googleはそれを検索エンジンのアルゴリズムに反映させる。仮にGoogleに反映されなくとも、口コミや影響を受けて真似をするサイトが出てくれば、もしGoogleに載ってなかったとしても、来てくれる人・見ている人は出てくる。
サイト運営をしていく上で検索エンジンや他のサイトからのリンクなど、安定したアクセスを得たい時は、まずは「同じ話題についてずっと言及し続けるべき」だ!
冒頭に貼ったブロガーであれば、同人ゲームの話をいくつもいくつも書き続けるべきだ。そうすると、同人活動を始めたい人や、同人活動の話がしたい人から信用が生まれて「ここにいけばいいよ」という話す人が出てくる。
…実際、僕はこのブロガーのファンだ。
そして、今の僕はフリーゲーム紹介を電子書籍にまとめていて、その本をもっと厚みのある内容にするために「対談をしたい」と思っている。その相手にこの人を指名したいとさえ考えている。
「この人に同人ゲームの話、ゲーム製作者目線のお話をしてくれたら、本が面白くなるから、本に収録させてくれないかな?
普段、関わってるオンライン上でゲームを発表する人とは違う話が聞けて面白そう。ジャンル上、ご近所だからフリーゲームをどう見ているかも気になる。」
と対談を申し込みたくて、タイミングを見計らっているぐらいだ。
これは作者が「ゲーム製作者」として様々な体験をブログに書いてきたから、作者を「信用」したから考えていることである。
そして、信用したからこそもっと色んなことを聞いてみたい・聞いたことはきっと面白いだろうという興味が湧き、「この人の言うことを読みたくて本を買う人もいるのではないか」という期待もある。
そう。信用は興味にも期待にもなる。
1つの記事が面白いだけでは、「本当にこの人はこの分野に詳しいのか?」と半信半疑だが、長く書き続けること・数を書くことで「この人がこれをやったらどんなリアクションをするだろう?」「(同じジャンルの)この話題を書かせてみたい」という興味や期待が生まれる。
専門家でなくとも「立場が近い人の話」は意外と聞いてくれる
「でも、私にはそんな得意分野はないし…」
ブログを書く時にそんなことを言う人がいる。
でも、信用を得るのに必要なのは専門性とも限らない。
共感や感動かもしれないし、ブログを訪れればいつも更新されてる安心感かも知れない。
特に「正解がない分野」は専門的な正しさよりも、共感の方が大事なことがある。
例えば、恋愛。
モテる人のは、イケメンだけではない。
かっこ良くはないが、清潔感がある人もいるし、
得意分野を持ってることが尊敬される小さなカリスマもいるし、
すごく地味ではあるが、気配りや生活がきちっとしてる人もいる。
何がモテるかなんか選ぶ女の子の好みによっても違う。
自分の立場や性格から目指せる位置も違う。
女の子と手も繋いだことがない男の恋の悩みと、百人狩りの猛者で数よりも質のいい女の子に愛されたい男の悩みは当然違うし、共感できるアドバイスも違う。
だから、個人ブログには価値がある!!
みんなが同じ立場、同じニーズじゃないからこそ、自分と同じ考えや悩みを持った人がいる。
グルメを紹介するにしても、お年寄りと若者、男と女で食べ物の好みは違う。
ゲームを紹介するにしても、泣きたい人がとレベル上げが好きな人では違う。
だから、色んな意見の中から自分に合うものを探すし、個人ブロガーにも出番がある!
自分が興味のあること、突き詰めたいこと、同じことに悩んでたり考えたりする仲間が欲しいことをキッチリとカテゴリに分けて、できればまとまった量を書け!
そうすれば、末永く読まれ続けるはずだ。
僕はGoogleのアルゴリズムのことなんか全然知らないから「SEO」なんて言われたってそんなものは知らん。よしんば、知ってたとしてもGoogleはすぐにアルゴリズムを変えてしまうからその都度対策を取らないといけない。
でも、見てくれる人・ブログを広めてくれる人は確実に増えるし、Googleのアルゴリズムに比べたらいちど気づいた信用関係は長持ちする。
だから、もし末永くブログを読まれ続けたいなら
・記事単位ではなく、ブログ単位で何を積み上げていくか
・どんな人にブログを巡って欲しいか、
・自分の悩みや興味はどこにあって何に詳しくなりたいか
を考えていくべきだろう。
女性から非難轟々なこういう本でさえ、男性の恋愛観次第ではニーズがあるんですよねぇ…。
リンク先のアマゾンレビューを見てもらえればわかるけど、驚くほど評価が真っ二つなんですよ…この本。
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ペット、恋愛、食レポ、働き方の4つは正解がないから誰でもブログに継続して話を書きやすいお題だと思ってる。
1つの記事でこういうまとめを作るのも手だけど、これって検索エンジンには強くてもリピーターや購読者は増えないからおすすめしにくいのよね…。
この記事にも言えることだけど、同じテーマでブログを書き続けてると誰かが悩みを打ち明けてくれて、「このテーマで書いて欲しい」というリクエストやニーズが浮き彫りになる。他人からの期待や興味は新しいアイデアにもなる!