タイラギの休漁を正式決定
漁業者協、4季連続
2015年12月02日 10時17分
有明海のタイラギ漁について、佐賀、福岡両県の潜水器漁業者の協議会は1日、佐賀市の県水産会館で会合を開き、漁獲できる成貝が少なかったとして、4季連続の休漁を決めた。協議会は近く、タイラギの大量死の原因究明などを求めた要望書を、両県の漁協に提出する。4季連続の休漁は初めて。
会議では、11月20日に実施した両県の合同調査で佐賀は17地点で成貝9個、福岡は8地点で成貝1個が見つかったことを報告した。漁をしても採算性がないとして全会一致で休漁を決定した。要望書では、大量死の原因究明のほか、抜本対策や稚貝移植事業の拡大などを求める。
佐賀県潜水器漁業者協議会の竹島好道会長は「4季連続の休漁は前代未聞」と険しい表情を見せ、椛島徳義副会長は「昔の海と変わってしまった。みんな涙が出るような気持ちだし、腹立たしさもある」と悔しさを語った。