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朝起きてすぐに家の廊下を歩く時、床がヒヤッとして朝から憂鬱だという人はいませんか?近年では女性だけでなく男性の冷え性も増加していると言われており、足元が冷えると体に負担がかかるという人もますます多くなってきました。「寒い冬…せめて家の中でも快適に過ごしたい!」そんな方におすすめしたいのが、床暖房の設置です。今回は、床暖房に興味がある、床暖房の設置を検討しているという方の為に、床暖房がどういうものなのかをご紹介したいと思います。
一目見ただけでは、床暖房が設置されている床も、そうでない床も大差が無く、床暖房がどのようにして床を温めてくれるのかを普段は知ることが出来ません。床暖房の多くは管状にした熱源をフローリングなど床の下に埋め込んでいます。そこから床に熱が伝わり、足元から部屋全体に熱を伝えることが出来るというのが床暖房の仕組みです。
熱の伝わり方は3種類あると言われています。
・対流(たいりゅう):温度変化によって起こる空気の動きのこと
・伝導(でんどう):直接熱が伝わること
・輻射(ふくしゃ):1点から放射状に赤外線が出て行くこと
床暖房はこの3種類の中、輻射を利用しています。暖まった空気は床や天井にまで伝わり、また跳ね返ってくることによって、部屋全体が暖まるというのが床暖房の特徴であると言われています。
実は床暖房、大昔から既に人々の間で普及していたと言われています。
古代ローマでは「ハイポコースト」と呼ばれる床暖房の設備が整っており、古代ギリシャの言葉で、「下から火をつける」という意味があります。もちろん直接床の下を燃やすのではなく、炉を使って熱を発し、その熱を床下に流すという方法をとっていました。また、朝鮮半島の古い住宅でもオンドルと呼ばれる床暖房の設備が設けられており、こちらは調理などでかまどを使うと、その熱を利用して床下を暖めることが出来るという一石二鳥な仕組みになっています。
4000年も前から、床下から部屋を暖める技術があったということは、いかに床暖房が効果的かを、先人達がよく理解していた証拠と言っても良いのではないでしょうか。
床暖房には大きく分けて2つの種類があります。「この床暖房を使えば絶対に費用が安くなる」というものではなく、それぞれの家庭環境や生活スタイルによって床暖房の種類を変えることが大切です。
・温水式
ボイラーで温めたお湯を、床の下に張り巡らせた配管に通すというものです。柔らかい温かさが伝わってくると言われています。ボイラーはかつて灯油・ガスを利用したものが最も多かったのですが、近年ではヒートポンプを使用したものも登場しています。
ヒートポンプは大気の熱を集めてエネルギーに変換するというもので、環境に優しいと言われています。特に暖めたい場所の面積が広いほど、設置費用が安くなるとも言われています。
・電気式
こちらは大きく分けて蓄熱式と非蓄熱式の2種類のものがあります。
蓄熱式は床のコンクリート、あるいは蓄熱材などに熱をあらかじめ夜間に蓄えておき、昼間に蓄えた熱を放出するという方法です。非蓄熱式は床暖房を使う時だけ電気を通す仕組みとなっています。
どちらも1部屋だけで考えた際に設置の費用が安いという利点があります。
床暖房というと、単に足元だけが温かくなるというイメージを持っている人も多いのではないでしょうか?実は大きな間違いです。床暖房は部屋全体を暖めてくれるだけではなく、私達の健康や安全面に様々な効果をもたらしてくれます。
ストーブやファンヒーターは火を使うものであるため、子供やお年寄り、ペットがふとした拍子に触って火傷してしまう恐れがあります。好奇心旺盛な乳幼児は特に注意が必要です。乳幼児の怪我の原因はほとんどが家庭内で起こっており、ストーブやファンヒーターの吹き出し口に手を突っ込んで火傷することもよくあるようです。
しかし、床暖房は大きな火傷の心配もありませんので、安全面でも非常に優れていると言えます。
「頭寒足熱(ずかんそくねつ)」という四字熟語がありますが、昔から頭が冷え、足元が温かい状態が健康に良いとされてきました。頭に血が登っている興奮状態では眠ることも出来ず、足元が冷えると体感温度も一気に下がってしまいます。冬に深刻さを増す冷え性に悩まされるという方は特に床暖房をおすすめします。
冬は特に空気も乾燥しやすい季節ですが、それに加えてエアコンやファンヒーターの熱風が体に直接当たると、余計に肌の水分を奪っていきます。床暖房は遠赤外線の力で部屋を暖めるため、気流が起こらず乾燥を防いでくれます。
特にストーブやファンヒーターなどの火を使うものは、時々換気をしないと一酸化炭素中毒の危険を招きますが、床暖房はこまめな換気の必要はありません。部屋を暖めるために使っているファンヒーターのために、わざわざ冷たい外気を取り入れる必要が無いのです。
気流が発生する暖房器具ではハウスダストや花粉を巻き上げ、アレルギーや喘息を引き起こす原因となってしまいます。しかし床暖房は気流が起こらないため、空気を綺麗に保つことが出来ます。
多くの暖房器具は5年~10年ほどで故障したりメンテナンスをしたりするため、その度にコストがかかってしまいますが、床暖房はものによっては建物と同じくらいの耐用年数があるものもあり、床を剥がして大規模な修理を行なう必要もなく長く使い続けることが出来ます。
最強の暖房機器にも見える床暖房ですが、残念ながら弱点があることも事実です。そんな弱点を克服するために各メーカーが次々と新しい床暖房を開発し、使用者も使い方を工夫しています。
・立ち上がりに時間を要する
床暖房は他の暖房機器に比べて立ち上がりに時間がかかります。快適な温度になるまでに最低30分ぐらい要するものもあります。その為、タイマーなどで起動時間を設定して朝や帰宅時間を快適に過ごしている人もいます。
また、メーカーによっては床暖房とエアコンを連動させ、床暖房が適温になるまではエアコンを起動させて温度を調節する機能が付いているものもあります。
・温度設定が困難
床暖房はよく温度が難しいと言われます。徐々に温度が変わるため、適温になる温度を見逃しがちになります。そのため、良い温度だと思う設定を記録している家庭もあるようです。
また、ある程度付けっぱなしにしても、ランニングコストを抑えられる工夫をしているメーカーもあります。
床暖房には沢山のメリットがあります。もちろん弱点はありますが、その他の暖房器具と併用することによって弱点をカバーし、より効果的に家を暖めることも出来ます。もしも床暖房を設置してみたい、、詳しい見積りを取ってみたい、そう思われた方は是非一度「生活110番」の「床暖房設置」から床暖房設置業者をお探しください。