こんな記事が話題になっていた。
要約すると、「インターンシップの学生に名刺のエクセル入力をやらせたら、2週間で辞めてしまった」という、あるベンチャー企業の社長の話だ。
(2:20頃から)
一体どこで炎上しているのかは知らないが、この記事中では、岩瀬社長がさも悪人であるかのように書かれている。
社長はやる気のある学生という労働力を確保したにもかかわらず、そのリソースを全く有効活用することができなかった。要するに結果が出せなかったという意味では完全に仕事の振り方を間違えた岩瀬社長のミスだと言わざるを得ない。それにもかかわらず、岩瀬社長はみじんも自分に責任があったとは考えずに学生が悪いと決めつけている。
いやいや、なにいってるのだこの記者は。仕事をなんだと思っている。
■『自分はマーケティングとかそういう仕事をしたかった』
そもそもこのインターンの学生は、まだ準備段階であるライフネット生命に無理やりインターンを申し込み、社長は何度も断ったらしいのだが、それでも待ち伏せなどされてしぶしぶ受け入れたということだった。そして、辞めるときに言い放ったのがこの台詞だ。
『自分はマーケティングとかそういう仕事をしたかったのに、何でこんな永遠に名刺を入力しなきゃいけないんだ』
社会経験もろくすっぽない学生が、これから立ち上げようというベンチャー企業に断られながらも無理やり押しかけ、一体そこで何ができるというのか。そもそも、ほとんどの新卒社会人でさえ、入社して数年は会社に寄与する利益よりも、コストが上回る人材だ。それが、ひょこっと来た学生インターンに、企業の重要な仕事を任せられるとでも思っていたのだろうか。頭がお花畑過ぎて、綺麗なコスモスが咲いてそうだ。
マーケティングがしたかったのならそういうインターンを募集しているところを探せばよかったのに、その学生がなぜそこまでライフネット生命にこだわったのか、まったくわからない。
私にしてみれば、彼が名刺のExcel入力を任されたことは、むしろ幸せに思うくらいであっていいと思う。ベンチャー企業の社長というのは、色々な人に会う。社長が貰う名刺というのは、会社の資産といっても良いくらい重要なものだ。そこから、学べることなんていくらでもある。学生なんて、まだまだ知らない会社ばかりだろう。会社を覚えることだって、彼にとっては財産になる。
■この世の中に面白い仕事なんてありません
岩瀬社長の言うように、その学生にとっては、「世の中には面白い仕事とつまらない仕事があって、名刺入力はつまらない仕事」だったのだろう。
いいですか。この世の中に面白い仕事なんてありません。面白いか面白くないかなんて考えずに、半人前のうちはとにかく目の前の仕事を必死にやるべきだ。
ただひとつ言えるのは、仕事を「面白そう」にやる人は、仕事が出来るし、「つまらなさそう」にやる人は仕事ができない。基本的に仕事に対して面白みを見いだせるようになってくるのは、その仕事に従事して5年はかかるのではないだろうかと個人的には思っている。
その学生が今何をやっているのかわからないけれど、面白い仕事をできているのだろうか。