山浦正敬
2015年11月30日17時18分
東日本大震災から4年8カ月が過ぎ、被災地で仮設住宅の解体が進んでいる。岩手県釜石市唐丹(とうに)町で30日、仮設団地の本格的な解体が始まった。
国道45号沿いの仮設団地は2011年に設置され、岩手県内で解体される団地としては、中学校庭を除けば最大規模の9棟計49戸。入居者の多くは10月に近くにできた災害公営住宅に移った。木村峰雄さん(80)と妻の克子さん(81)は3階の部屋に引っ越した。克子さんは「4年8カ月は長かった。仮設と違い、大きな窓から朝日や星が見える。ついのすみかの暮らしを楽しみたい」と話した。
岩手県では計319仮設団地が建設され、10月末までに14団地(計307戸)が解体された。災害公営住宅が徐々に造られ、今年度はさらに13団地(計373戸)が壊される予定だ。(山浦正敬)
おすすめコンテンツ
PR比べてお得!