ブログの心得などを読んでいるとよく出てくる言葉があります。
「芸能人の日記ならともかく、一般人の日記なんて誰が読むんだ」
というやつ。
最近違うよな~と思い始めてます。
はてなに来てから、いろいろな方のブログを拝読する機会が増えました。
いつもホッテントリ入りしてる人気ブロガーさんのブログは間違いなくおもしろい。
ためになったり、新たな視点をくれたり。
電車で読むとエライことになるブログもたくさんありますね(*´ー`*)
拡散されているブログには、それだけ魅力があるってよくわかります。
でもその反面、おもしろくないと言われる日記系のブログを見て
「いやこれおもろいやん??」と感じることが少なくありません。
芸能人のブログすら興味のないわたしから見てですよ。
むしろ芸能人のブログよりおもしろいです。
なぜそんな風に感じるのかと考えた時、思い出したのはメイドの仕事をしていた頃のことでした。
わたしがメイドをしていたのは6年間ほど。
パートタイマーがほとんどで、離職率も高い業種なので大ベテランです。
いわゆる底辺の仕事ですが楽しんで続けていました。
その大きな理由が「人様の生活を覗き見れる」ところ\(^o^)/
リアル家政婦は見た!状態です。
わたしの所属していた会社は、短時間の契約でお客さんを掛け持ちするのが基本でした。
当時は若くて体力があったため、いろんなお家に入らせてもらいました。
富裕層の邸宅から、素人の手に負えないゴミ屋敷まで。
ピンからキリまで見ていると、生活に対する価値観は崩壊します。
なにもかもコンテンツにしか見えなくなってくるのです。
百万円のバカラのグラス
ものを動かすたびにGがカサカサするキッチン
使用済みおむつに紛れ込む札束>
人間国宝作の花器
コンテンツとして見ると、おもしろさに違いはありません(G以外)
上記の例は極端なものばかりですが、大半は普通のご家庭で、それでも毎回おもしろいところを発見しては喜んでました。
夫婦喧嘩をするたびに、玄関にある結婚式の写真が撤去されるご家庭が一番好きでした( *´艸`)
日記ブログを拝読していると、その時の気持ちに近いものを感じます。
記事からブログ主さんの人柄や生活がうかがい知れてワクワクするのです。
確かに保存したり、拡散したくなるようなエントリーは少ないです。
でも価値観の軸が
「役に立つ/立たない」「拡散したい/そうでもない」
だけになるのは寂しい。
子供の頃、エレクトーンを習っていた時、すぐ「表現しなさい」と言う先生がいました。
わたし知ってました。
先生、人の表現を理解するセンスがなかったんです。
その証拠に楽譜を正確に弾くしか能のないわたしが、それほど注意されませんでした。
自分の趣味で人の表現にケチつけてただけなんですね。
最初に「素人の日記なんておもしろくない」と言い始めて定説化させてしまった人たちもきっと同じです。
日記からおもしろさを見つけるのが趣味じゃなかったんです。
なんてことしてくれるんじゃー、真に受けておもろいもん見逃してたわー!と恨みに思ってしまいますよ(#゚Д゚)
土佐日記だってアンネの日記だって、見つける人がいなければ無価値な日記の一つにすぎなかったかもしれません。
そう考えると日記を軽く見るのがもったいない気がしませんか??
日記ブログには戦略性をもって運営されているブログとはまた違う、大きな魅力があります。
個人的な内容であればあるほどΣ( ゚∇゚|||)!となります。
主さんたちが、定説に負けず突っ走ってくださるとすごく嬉しい。
あらぬところから、こっそり覗かせてていただいてます。
盗撮やストーカーの趣味はありませんからご安心くださいm(__)m