渡辺純子
2015年11月27日11時43分
ラスト2秒の奇跡――。小学生バスケットボール(ミニバスケ)の試合がネット上で話題になっている。動画再生回数は計1千万回を超えた。「とてつもないドラマ」「あきらめない姿に感動」「涙が出た」などの声が国内外から寄せられている。
試合の展開はこうだ。7月26日、福岡市内で開かれた同市小学生バスケットボール夏季交歓大会の男子決勝。百道(ももち)シューティングスターズ(早良区)が試合終了の5秒前、和白東(わじろひがし、東区)に追いつき、45―45で3分間の延長戦に入った。
延長戦では百道が逆転し、和白東がひっくり返す一進一退の展開に。1点差のラスト2秒、百道が強気のドリブルで和白東のファウルを誘い、フリースローを得る。6年生の下平凌生(りょうせい)君(11)が2本とも決め、49―48と逆転した。
「絶対勝ったと思った」と下平君。ベンチの選手も跳びはねた時、さらに奇跡が起きる。
コート端で試合再開のスローインを受けた和白東の選手が、思い切りボールを放った。ボールはコートの上空を突っ切り、そのまま反対側のゴールに吸い込まれた。同時に試合終了のブザーが鳴り、50―49で和白東が逆転勝利を収めた。
劇的な試合の動画は、百道の保護者が撮影し、2分21秒に編集。百道の土本健司監督(54)が8月、ユーチューブに投稿した。11月に入ってフェイスブック(FB)の人気ページで紹介され、一気に広まった。
再生回数は27日現在でユーチューブ上で410万回超。フェイスブック上では660万回を超え、7万人以上にシェアされた。コメント欄には「鳥肌が立った」「最後まであきらめないでがんばる姿に号泣」「両チームの子たちに拍手」などの賛辞が寄せられている。人気のバスケ漫画に見立て、「まるでスラムダンク」とのコメントも。米国や中国など海外からの称賛も多い。
試合の当事者たちは「何が起こったのかわからなかった」(下平君)と振り返る。百道のキャプテン松原凜(りんと)君(11)も「こんなことあるのか」。土本監督は「小学生だと普通はゴールまで届かない。あの場面であのシュートが決まるなんて奇跡」と話す。
動画にはないが、試合後に百道の選手たちは号泣した。普段は厳しい土本監督は「勝負には負けてない。胸を張れ」と励ましたという。
総勢21人の百道チームは6年生が4人だけ。この4人を含むベストメンバー5人の平均身長は140・3センチで「チーム史上最小」だが、体格差のある相手と互角に戦った。選手たちは「いま思い出しても悔しい」と漏らすが、動画を多くの人が見てくれることについては、はにかみながら「むっちゃうれしい」と話している。(渡辺純子)
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