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 中国北京市高級人民法院(高裁に相当)は26日午前、国家機密を漏洩(ろうえい)した罪に問われた改革派の著名女性ジャーナリスト・高瑜氏(71)について懲役5年の判決を言い渡した。一審では懲役7年の実刑判決を受けていた。中国は二審制が原則のため、刑が確定する見通し。

 高氏は、習近平(シーチンピン)指導部が言論統制のため定めた「9号文件」と呼ばれる文書を海外メディアに流したとして、北京市公安局が刑事拘留したことが昨年5月、明らかになった。同文件は人類の普遍的価値、報道の自由、公民(市民)の権利、共産党の歴史的誤りなどを語るべからずとする「七不講」と呼ばれる党中央の方針を記した通知。高氏は懲役7年の判決を受け、上訴していた。高氏は高血圧や心臓病が悪化し、家族や弁護士は保釈を求めていた。

 高氏は通信社「中国新聞社」の元記者で、1989年の天安門事件の報道で発行停止となった「経済学週報」副編集長を務めた。国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「報道の自由賞」など国際的な賞を受賞している。(北京=倉重奈苗)