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<爆買い>金色で包装 医薬品メーカー、中国人好みの色で

毎日新聞 11月24日(火)12時20分配信

 金色で爆買い誘え!−−医薬品メーカーなどが相次いで、中国人が好む金色の商品パッケージを採用している。観光客の目を引き、購買意欲を駆り立てる狙いだ。今年1〜9月に日本を訪れた外国人は前年同期比48.8%増の1448万人と過去最高で、うち4分の1を占める中国人は、1人当たりの消費額が平均28万7000円と突出している。中でも医薬品は「日本製が安全・安心」と人気が高く、まとめ買いの需要が大きい。パッケージの色が売れ行きを左右するほどで、爆買いの影響はとどまるところを知らない。【岡田功、小坂剛志】

【通常パッケージはこちら】

 小林製薬は、発熱時におでこに貼る「熱さまシート」の金色パッケージ(16枚入り)をひそかに1万箱つくり、9月半ばから外国人の買い物客でにぎわう大阪・心斎橋のドラッグストア19店舗で試験販売している。青やピンクの通常パッケージ商品と色が違うだけで、中身も価格も同じ。「金色包装」「限量銷售(限定販売)」のうたい文句とともに、店頭に並べている。

 熱さまシートは、中国のウェブサイトで「日本で買わなければならない12の神薬」と紹介されている。同社によると、現地でも製造・販売しているが、中国では6枚入りが約400円なのに対し、日本では16枚入りが同価格。日本製の安心感も加わって、爆買い効果は今年度前半だけで5億円にのぼった。

 試験販売中の金色パッケージ商品は、「市場で全く認知されていないのに、通常商品と同等以上の売れ行きで、全体の販売量も増えている」(西村誠司・ブランドマネージャー)と手応えは十分。今後、正式なラインアップに加えるかどうかを検討する。

 カイゲンファーマ(大阪市)は今年5月、感冒薬「カイゲン顆粒(かりゅう)」と胃腸薬「新キーパーU顆粒」のパッケージを光沢ある金や赤色に変え、心斎橋や東京・銀座のドラッグストアを中心に投入した。パッケージには英語で「Made in Japan」と目立つように表記し、日本製をアピール。「中華圏では金や赤は縁起がいい色とされ、取引先の反応もいい。確実に売り上げは伸びている」(商品企画部)という。

 また、興和(名古屋市)の三次元マスクは、フィルター機能の高いシリーズ最高級品に金色パッケージを採用、「PM2.5対策」をうたう。同シリーズは市場シェアのトップクラス。同社は「インバウンド需要を意識したわけではなく、これまでのシリーズとの差別化を図るために金色を使った」というが、金色パッケージの商品だけ店頭でワゴン販売する心斎橋のドラッグストアもある。

 そのほか、フルタ製菓(大阪市)は8月、口溶けを改良した「金の生クリームチョコ」をスーパーや量販店向けに発売した。ネーミングに合わせて金ピカ包装に変えており、訪日外国人の間で抹茶味に続くブームを呼びたいと意気込んでいる。

最終更新:11月24日(火)14時12分

毎日新聞