北陸新幹線敦賀以西ルートを議論する与党検討委員会の西田昌司委員長は19日、福井新聞のインタビューに応じた。若狭(小浜)、米原、湖西ルートの3案をどう絞り込むかについて「どのルートでも京都駅通過は絶対条件になる」との見解を示し、決定のポイントとして「北陸3県が意思統一すること」を挙げた。関西までの全線開通の時期に関しては「(ルート決定から)10年程度でつなげないと、経済効果は半減する」とし、早期整備に強い意欲を示した。
―若狭、米原、湖西ルートの3案をどう絞り込むか。
「エビデンス(証拠)を基に『このルートは駄目だ』ということを示していかなければ、委員の納得は得られない。沿線自治体や関西広域連合、JR西日本などから順次意見を聴くことで、ある程度絞り込むことはできる。調整次第だが、12月に滋賀県、来年1月に関西広域連合やJR西日本を呼ぶ可能性がある」
―ルートを決定するための重要なポイントは。
「石川県議会は米原ルートを決議した。福井県は従来から若狭ルートを主張している。北陸3県が一つのルートでまとまれば、すんなり決まる可能性もある」
―まとまるには、京都駅を通るか通らないかが重要になるが。
「どのルートでも京都駅通過はマスト(絶対条件)だ」
―西田委員長はこれまで、小浜から舞鶴を経由して京都駅を通り、関西国際空港までつなぐ案を主張していた。
「私自身、今後も主張していくが、実際に調査してみて、他の委員にこれはふさわしいと思ってもらわないといけない。若狭ルートの場合、JR案も含めいろんな組み合わせが考えられる」
―通過地点として舞鶴にこだわる理由は。
「若狭はエネルギー、舞鶴は国防の拠点。こういった地域が活性化し、なおかつ関西北陸にも大きな経済効果が生まれる。また北近畿、京都、関空と、太平洋側につなぐ縦軸になる」
―福井県をはじめとする沿線自治体は、早期に関西までつなげてほしいと要望している。
「関西までの全線整備をルート決定から、10年程度でやらないといけないと思っている。遅くなるほど経済効果は半減する。10年と号令をかければ、民間企業も本社移転などの投資をする。東京一極集中の是正、地方創生につながる」