欧米より割高な資源価格、韓国政府が産油国に是正を要求へ

韓国・日本を「カモ」扱い

 韓国政府は中東の産油国が欧米よりも韓国、中国、日本などの北東アジア各国に原油やガスを割高な価格で売る「アジアプレミアム」の慣行の是正を公式に要求する。アジアプレミアムでは、中東の産油国が北東アジア向けの原油価格が2%、天然ガス価格が30%程度割高に設定されている。

 産業通商資源部(省に相当)のチョン・ヤンホ・エネルギー資源室長は、9日にカタールのドーハで開かれる「第6回アジアエネルギー閣僚会議」でアジアプレミアムの解消問題を公式に取り上げる。チョン室長は演説で「北米地域のシェールガスブームなどでアジアの石油・ガス市場の競争が激化しており、アジアプレミアムの解消は産油国と消費国の双方にとって利益になる」と主張する構えだ。

 2年に1回開かれる同会議は、エネルギーの輸入国と産油国で構成される18カ国が参加する。エネルギー経済研究院のイ・ダルソク博士は「欧米は独自に油田やガス田を保有している上、中東産原油が高いときにアフリカ産、中南米産を調達できる。それに対し、北東アジアはそうした選択肢がないため、中東の産油国は韓国、日本などを事実上『カモ』扱いしてきた」と指摘した。

 しかし、米国でのシェールガス革命で状況は変わった。シェールガス・オイルは2010年以降、米国で水圧破砕法が本格導入され、採掘が活発化した。昨年まで続いた原油高の期間に生産が急増し、原油値下がりの要因となった。米国は自国のシェールガス・オイルの生産量増加に合わせ、中東産原油の輸入を減らした。それにより、異変が起きない限り、来年も原油安基調が続く見通しだ。さらに米議会は米国産原油・天然ガスの輸出再開を目指しており、中東産油国は北東アジアに対する強気の商売がやりにくくなった。

崔賢黙(チェ・ヒョンムク)記者
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