ロンミンが事業閉鎖回避、約500億円規模の株主割当増資実施にめど
2015/11/09 19:00 JST
(ブルームバーグ):プラチナ生産世界3位のロンミンは株主割当増資で約4億700万ドル(約500億円)を調達するめどが立ったことで、事業閉鎖に追い込まれる事態を回避した。
南アフリカ共和国のヨハネスブルクに本社を置く同社が9日発表した資料によると、新株約270億株を1株当たり1ペンスで発行する。これはロンドン市場で6日終値だった16.25ペンスを94%下回る水準。株主は12月10日までに、保有株1株につき新株46株を受け取るこの株主割り当てに応募するかを決定する必要がある。
パブリック・インベストメント・コープ(PIC)は応募の予定。同社はアフリカ最大の資産運用会社で南アの公務員年金を運用する。HSBCホールディングスとJPモルガン・カゼノブ、スタンダード・バンク・グループが引受金融機関。
プラチナ価格は2011年8月に付けた高値から51%下落後、回復の兆候がほとんどない。巨額債務を抱えるロンミンは人員削減や不採算事業を閉鎖したものの、資金は縮小し続けている。
原題:Lonmin Avoids Shutdown by Selling Shares at 94% Discount (1)(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ヨハネスブルク Andre Janse van Vuuren ajansevanvuu@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: Lynn Thomasson lthomasson@bloomberg.net
更新日時: 2015/11/09 19:00 JSTニュース一覧
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