身体障害者であり高校留年・中退付き高卒人間が生きていく為には何か手に職を付けないといけないわけですよ。しかし、大工さんのような職人さんは体力がいるし身体が丈夫でないといけないので、私のような重度身体障害者にはそのての職を選ぶのは現実的ではない。
そこで考えたのが、「法律を勉強して、法律系の資格を取る」という選択でした。具体的に言うと司法書士という合格率3%の資格取得を目指しました。
その時に六法全書が理解出来るレベルになるまでになった私の読んできた本を紹介していきます。長いです(笑) ブックマークしてあとで読むことをオススメします。
まず「法律」というものを知る為に
そもそもまともに高校も通っていなかった私は「法律」というものが何なのか、どういう風に使われているのかすら分かりませんでした。そこで、法律というものを理解する為に基礎的な本を読みあさりました。
まず、必要な法律は憲法だと思われがちですし、法学部などに通っている方もそう仰る方が多いのですが、日常で使われている法律の大部分を占めているのは民法です。そこで、民法を中心に勉強しました。
(※なるべく自分が使っていた参考書の最新バージョンのリンクで紹介しますが、見つからない場合は当時、自分が使っていた参考書を掲載しますので、購入される際は気をつけてください。最新バージョンをお確かめの上、購入してください。)
(※4だけ新しいバージョンのリンクが見つからないので古いものを載せています。)
山本浩司さんの本は法律というものをとても分かりやすく書いてくれていますし、東京大学卒で半年で司法書士に一発で受かっているだけあります。しかし、誤字、脱字が多いのが難点です。あと、情報がまとまっていなくてバラバラ。わかりやすさは完璧な分、そういった点が気になります。でも、とても分かりやすいです。わかりやすさはずば抜けています!
基礎完了! 宅建に挑む
ここら辺の参考書を1冊につき5週くらい読み終わったくらいに、法律というものがどういうものなのか理解出来るようになってきました。でも、まだ六法全書は使っていません。
そこから、法律の資格といえば、まずは宅建だろうということで、宅建の参考書も読み始めました。
宅建の参考書の中ではこれがダントツに分かりやすいと今でも思っています。何冊か宅建の参考書は読み、実際に受験もしましたが、この参考書がダントツで分かりやすく、試験範囲もカバーしていました。語呂合わせがなにげに役に立つ!
ついに本題! 司法書士の勉強!
そして、ついに司法書士の勉強に入っていきます。その時にやっと六法全書も用意しました。
六法全書
司法書士受験生がよく使っているのはこの六法全書です。
参考書
この六法全書を科目ごとに切り分けて持ち運んだりしています。
そして、私が司法書士受験の為に使った参考書がこちらです。
司法書士コンプリートシリーズはマイナーな書籍ではありますが、情報がしっかりとまとまっていて、ろくな参考書が無い司法書士業界の参考書の中ではトップクラスに情報が詰まっています。分かりやすいとは言い難いですが、山本浩司さんの参考書を読み込んだあとなら読みこなすことが出来るでしょう。
しかし、司法書士という資格は刑法や憲法の科目が極端に少ない。どうせ法律を勉強するなら憲法や刑法、それに労働法なども勉強したい。そんな思いから、司法試験用の参考書にも手を出しました。
司法試験の参考書は判例本
司法試験対策も、弁護士でもない私が言うのもなんですが下手に学者の本などを読むよりも資格予備校の参考書のほうが圧倒的に分かりやすいです。
司法試験参考書は伊藤真の試験対策講座一択だと個人的に思っています。これ以上分かりやすい参考書ってあるのかな?
そして、判例本としては定番のジュリストの判例100選ではなく、伊藤塾のものを使いました。
おまけ 知的財産法
個人的にはジュリストよりもこちらのほうがおススメです。判例文を噛み砕いて書いてくれているのでとても読みやすいです。ジュリストは無駄に判例一つ一つの文章が長くて読みにくいです。
あとは、軽く著作権法なども勉強したりしました。
司法試験を受験したわけではないですが、司法試験は労働法と著作権法のどちらかの選択科目となっているので、個人的には労働法を中心に勉強したので、知的財産法などはこの程度しか勉強しませんでした。
具体的な資格試験の勉強方法についてはこちらをどうぞ。
これだけ読めば、さすがに六法全書を読んで理解出来るようになっているので、知らない法律でも六法を引けばある程度は分かるようになっています。
法律系資格の勉強法
法律系資格の勉強法のコツは、最初から六法を引こうとしないことです。参考書にも判例が載っているし、理解のしかたも載っているので、まずは参考書に載っている判例を中心に勉強していくことが法律を勉強していく上でのコツです。だって、中学生だって最初から英和辞典で引いたりしませんよね? 教科書の単語から覚えていきますよね? 法律だって同じです。
あとは法律用語を覚える、とにかく語彙を増やすことです。英単語を覚えると読みやすくなるように、法律用語は日本語なのに日本語ではないので(笑)とにかく法律用語の意味を覚えることが大切です。
こういった法律用語辞典などを使うこともありだと思います。
ひたすらに参考書を読み込んで、読み込んで、読み込みまくって、司法書士なら司法書士、行政書士なら行政書士。司法試験なら司法試験の問題集を解く。ビジネス実務法務検定などの比較的軽い法律の資格でも良いです。
参考書の読み込みがだいぶ出来てきたら、参考書や問題集に出てきた条文を六法で調べたり、関連する判例を調べる。その繰り返し。
判例や条文は引く度に鉛筆で線を引くのがオススメです。何度も引いた箇所は濃くなって行くので、「ああ、試験によく出るんだなぁ。」というのがなんとなく掴めるようになるからです。
最後に
私は高卒なので司法試験を受けることは出来ません。司法試験予備試験という選択肢もありますが、そこまでする気はありません(笑)
でも、若い人で、大学の教授なんかのわかりにくい参考書を読んで、法学部なのに法律が分からないという学生を私はいままで沢山みてきたので、そういう人の為に参考書選びのコツを主に載せました。
法律の参考書は確かにどれもわかりにくいですが、頭の悪い高卒の私でも六法全書を理解出来るくらいまでにはなることが出来たのです。未来ある若者、これから法律系資格を取ろうという方のお役にたつことができたら幸いです。
だいちゃん(∀)
まとめ
・法律は民法から勉強しよう!
・民法をとにかく固めよう!
・民法・会社法など、関連している法律をあわせて勉強しよう!
・最初の頃は六法は引かなくていい!
・参考書をひたすらに読み込む!
・慣れてきたら、判例や条文を辞書で引こう!
・とにかく、根気と繰り返しが大切!