こんにちは。たまに毒を吐くです。
先日のホラー映画
【80年代中心】おすすめのホラー映画 厳選7作【ヘル・レイザー、マーターズ、悪魔のいけにえ、八つ墓村等】 - 広汎性発達障害の女がたまに毒を吐くブログ
に引き続き、今回はカルト映画紹介をお届けします。
上記画像の、
2.恐怖奇形人間
3.太陽を盗んだ男
4.仁義の墓場
5.鉄男
6.狂い咲きサンダーロード
10.男たちの挽歌
14.追悼のざわめき
20.ビデオドローム
21.マル秘色情めす市場
の9作品です。
(以下の紹介は順不同です)
狂い咲きサンダーロード
はみ出し者連中からもはみ出してしまう究極のアウトロー・仁!
刹那的な生き様にシビれる!
服装や音楽にちょっと時代を感じますが、「サンダーロード」という架空の街が舞台という設定なので、異世界と思って観れば違和感もなくなるかも……?(途中から本当にアナーキーな雰囲気になっていきます)
主人公仁は無茶苦茶な荒くれ者で、友達にはしたくないタイプの人間ですが、物語のキャラクターとしてはとても魅力的です。
仁を演じた山田辰夫さんがものすごくハマッています。
ちょっと高めのハスキーボイスが仁のヤンチャなキャラにピッタリです。
追悼のざわめき
画像や予告編にだまされてはいけません!
この映画は猛毒です!
画像や予告編は、なんだか叙情的な雰囲気を醸し出していますが、実はトラウマ注意の問題作です。
いや、美しい場面もあるにはあるのですが、そうでない所との落差が激しすぎるのですよね……。
しかしただ綺麗なだけだったら、ここまで伝説的な映画にはならなかっただろうと思います。
公式サイトがありますが、「ABOUT」にはネタバレが多いので、「BOOKLET」(公開当時のパンフレット)をチラッと見てみると雰囲気が分かるかもしれません。
仁義の墓場
正に狂犬!
モデルは実在した伝説のヤクザ・石川力夫
う~ん、無茶苦茶! 同じ無茶苦茶でも、「狂い咲きサンダーロード」の仁の無茶苦茶ぶりとはちょっと種類が違います。
仁にはまだどこか純粋で、憎めない所がありますが、石川力夫はクズすぎてちょっと引きます……。
しかしそれ故か迫力がものすごいです。
骨のシーンと淫売宿のシーンは圧巻。
タチの悪い白昼夢を見せられているような気分になること請け合いです。
マル秘色情めす市場
やさぐれすぎィ!
釜ヶ崎でたくましく生きる女性を描く
題名でちょっと「ウッ」となってしまうのが本当に惜しい名作です(会社が宣伝のためにこの題名にしたそうで、監督自身は「受胎告知」という題名を考えていたそうです)。
当時実際の釜ヶ崎でゲリラ撮影をしたり(70年代半ば。めちゃくちゃ危険だったらしいです)、ほとんどが白黒画面で一部場面のみカラー、という実験的な試みも面白いですが、やはり何と言っても主演女優の芹明香さん、この方がいなかったらこの映画は成立しません。
あんなに気だるげでカッコイイ女優さんは他にいません。
ちなみに、「仁義の墓場」はこの映画にめちゃくちゃ影響を受けているそうで、淫売宿のシーンはこの映画へのオマージュらしいです(芹明香さんも出演されています)。
1分19秒~23秒あたりで、芹明香さんの名台詞
「うちな、なんや逆らいたいんや」
を聞くことが出来ます。
恐怖奇形人間
日本のキング・オブ・カルト、石井輝男監督のカルト映画代表作!
「江戸川乱歩全集」という副題がついていますが、主にベースになっているのは乱歩の小説「孤島の鬼」と「パノラマ島奇談
」です。
あとはちょこちょこ要素が入るくらいで、全集というのはちょっと大げさ……?
しかし、DVD画面のメニューでウネウネ踊る暗黒舞踏家・土方巽さんと、衝(笑?)撃のラストシーンだけでも見る価値は充分にあるかと思います。
太陽を盗んだ男
サスペンス? 幻想? アクション……?
ひと口では語れない、これぞ正しくカルト映画!
中学教師が原爆を作っててんやわんや!
そこに強敵・菅原文太さん扮する刑事が現れて……。
ジュリー演じる城戸誠の物憂げな表情がたまりません。
何か虚しさのようなものを抱えて生きてきたんでしょうか。
刑事の不死身っぷりと、皆割と原爆を手荒に扱っている所に、ハラハラさせられながらもちょっと笑ってしまいます。
鉄男
これぞサイバーパンク!
とにかくカッコイイ映像に注目!
これは小説では表現できないでしょうし、漫画でも趣きが全く違ってしまいそうです。
正に映画ならではの映像体験!
ストーリー? 気にしない気にしない!
ちょっと長めのミュージックビデオのような感覚で視聴することをオススメします。
男たちの挽歌
劇団ひとりでも、若き日の小林旭でもない!
二丁拳銃のチョウ・ユンファはめちゃくちゃカッコイイぞ!
似てますわなァ、劇団ひとりに……。
しかし劇中のチョウ・ユンファはものすごくカッコイイんですよねェ。
たまにはこういう暑苦しい男、いや、漢たちの映画を観るのもいいものです。
ネタバレという訳ではないですが、鑑賞後に観た方がいいかもしれないです。

ビデオドローム
物との生々しい合体!
気色悪いがなんだかクセになる!
クローネンバーグ監督の撮る映像はなんだか気色が悪いです。
「鉄男」でも物との合体があるんですが、どちらかというと生物が物に侵食されるイメージなんですよね。
しかしクローネンバーグ監督の場合、なんだかナマモノ感が強いので、よりグロテスクな気がします。
「裸のランチ」や「イグジステンス
」もキモチワルイですが、不思議映像満載の「ビデオドローム」がやはりオススメです。
ホラー映画とは逆に、だいぶ邦画に偏ったオススメになりました。
洋画カルトの「イレイザーヘッド」とか「エル・トポ
」なども好きなので、この記事とはまた別にまとめるかもしれません。
それにしても日本の60年代~80年代カルト映画は層が厚いです!
未見の方は是非ご覧になってみてください。
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