店の入れ替わりが早いグルメ激戦区・赤坂で、地元の人に愛され続け今年で開店7年目を迎えた、鳥料理と豊富なお酒の種類がウリの「酒ぐら 鳥酎」というお店があります。
夜は「赤坂一」と自負する白レバーの焼き鳥や、140種以上もの焼酎がお手頃価格でいただけると評判ですが、お昼はさらにコストパフォーマンスがいいのだとか。リーズナブルな激ウマ鶏ランチをこの目と舌で確かめに潜入してみました。
外れなし! ジューシー「唐揚げ定食」のボリュームがすごい!
こちらがランチメニューです。「土鍋炊き鶏飯」と「宮崎風漬け鶏南蛮定食」が気になりますが、「鶏の唐揚げ定食」をオーダー。
唐揚げ10個も780円で食べられるのは他にないのではないでしょうか。
さすがのボリューム感です。
にんにくとショウガが効いた醤油ベースの下味で、ご飯が進みます!
添えられたマヨネーズとも相性バツグンです。
少し酸味のあるドレッシングと大盛りキャベツが箸休めになり、さっぱりといただけるのも嬉しいですね。
なにより、この唐揚げ、とってもジューシーで柔らかいんです。唐揚げって、数があれば必ずひとつはパサついていたり、カスっとした食感の肉が紛れていたりしませんか? でも鳥酎の唐揚げは、10個全てが柔らかくて外れがなくてとっても美味しい。衣が薄めでカリっとしている分、肉のジューシーさと柔らかさが強調されて、たまりません。
ひとつひとつのサイズは大きすぎず、食べやすさを考慮しているのだとか。最後までご飯が進む味で、ご飯をおかわりしたくなる気持ちが理解できます。店主の田中さんによると、男性には唐揚げ10個の方が人気ですが、女性だとやっぱりボリュームがありすぎて残すお客さんが多かったため7個に減らし、その分小鉢を1品プラスすることもできるそうですよ。
鳥酎の絶品ランチ、ほかにもあります!
土鍋炊き鶏飯
約半日かけて仕込まれた鶏ガラスープの中には、ご飯と干し椎茸、ネギ、たくあん、そして鶏肉のほぐし身がたっぷり。
そこに玉子が落とされ、グツグツと煮えた状態で提供されます。もう、見た目からして美味しいこと、確定です。
玉子に火が通り切る前に全体をよく混ぜ、まずはそのままの味を楽しみます。
まず、鳥のだしの効いたあっさりとした優しい味が口全体に広がります。夜は飲んだ後の〆に頼むお客さんが多いというのも、納得の安心感です。
そして意外にも「たくあん」がよく合う!
シャキシャキっとした食感と程よい甘さが、あっさりとしたスープと柔らかく煮られたご飯のいいアクセントになっています。
さらに、別添えの「チーズ」を加えると、リゾットのような洋風の味にチェンジ! とろ~っととろけるチーズのコクがプラスされ、これまた美味しい~。
これは賄いで味の変化を求めた結果生まれた、鳥酎オリジナルのアレンジなんだとか。本場の奄美大島でも食べられない味に、東京で出会えるのも得した気分ですね。
なかなかのボリュームですが、味の変化を楽しめるから最後まで飽きずにぺろりといただけました。「土鍋炊き鶏飯(けいはん)」はお酒を飲んだ後の〆として人気なくらいさっぱりした味なので、とくに女性に人気だそうです。
甲乙つけがたい絶品鶏ランチですが、どちらももちろん780円。「実は、増税したときに800円に値上げしようかと少し悩んだ」という店主田中さん。
「でも、たかが20円されど20円といいますか『800円を切る』というところにお客さんも魅力を感じてくれるなら、と思い『やっぱり780円のままでいこう』と。ご飯のおかわりをされる男性客が多いので、おかわり無料もそのままでいくことにしたんです。赤字覚悟です」とのこと。店主の優しいお気持ちがお料理にもあらわれているようでした。
焼酎は常時140種以上! 鳥酎の魅力は昼に留まりません!
酒好きの店主が、鳥酎名物の炭火焼き鳥との相性を考え抜いた結果、気づけば9割以上が九州の焼酎なんだとか。
まめに鹿児島などに足を運んで、実際にその土地の料理と酒を理解したうえで卸すというこだわりよう。
日本酒も日替わりも含め常時20種以上あるというから、飲兵衛にはたまりませんね。焼酎好きも焼き鳥好きも、行けば美味しい発見ができることでしょう。
店主もとっても気さくな方なので常連さんにはもちろん、初めましての方にも明るく気さくに対応してくれ、とっても居心地がいい。
初めてお会いしたその日から妙に親しみを覚えるから不思議です。お客さんのほとんどがリピーターになるのもうなずけます。
ランチだけでなく夜メニューも種類が豊富でしかもリーズナブル。鶏以外のメニューも店内の壁に貼り出されていて、気になってしまいます。
東京ではなかなか食べられない奄美大島の郷土料理「鶏飯」や、外れなしのジューシーな「唐揚げ」など、ランチのコストパフォーマンスのよさとその美味しさは真実でした。
次はお酒をメインに、料理をいただきたいと思います!
紹介したお店
赤坂 鳥酎
TEL:03-6359-1585
著者プロフィール
音仲紗良(野中紗智子)
教科書・書籍の編集やフリーペーパーの取材・執筆を経て、大手出版社の女性向け情報誌の編集部に在籍。美容をはじめ食やライフスタイル、ファッションなど幅広いジャンルの企画・編集に携わる。現在、フリーランスとして主に美容や食を中心とした編集・執筆を務めながら、フードコーディネーター&スタイリスト、イタリアンの広報など幅広く活躍中。
雑誌:saita、サプリメント会社の季刊誌、東京ウォーカー
フリーペーパー:クーポンランド
WEB:大地を守る会、みんなのごはん、macaroni、byS他
ラジオ:東京ラヂオ(企画・編集)
出演:THEラブ人間「いつまでも愛しあってばかり」ミュージックビデオ他
(編集:河瀬璃菜/フードクリエイティブファクトリー http://foodcreativefactory.com/)