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 京都府警中京署で、会計課の金庫から捜査費など約60万円が紛失していたことが、捜査関係者への取材でわかった。府警監察官室は、紛失の報告が遅れたとして、当時、会計課長だった50代の府警本部装備課調査官を10月15日付で所属長注意の処分とした。

 捜査関係者によると、2013年3月初旬、この職員が金庫から捜査費約10万円がなくなっていることに気付いた。その後、同月中旬にも、署員の弁当代など約50万円がなくなったという。金庫は施錠されており、鍵は課内で管理していたという。

 この職員は自分で穴埋めしていたが、今年6月、府警捜査2課の巡査部長(36)=懲戒免職=が捜査費を盗んだとして逮捕されたのを受け、職員は監察官室に申告したという。職員は「課員が疑われるのが嫌だった」と話しているという。