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中国とベトナム 南シナ海 適切な処理で一致11月6日 6時08分
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中国の習近平国家主席とベトナムのグエン・フー・チョン共産党書記長が会談し、両国が領有権を争う南シナ海の問題については、二国間の関係に大きな影響を及ぼさないよう適切に処理することで一致しました。
中国の習近平国家主席は、主席就任後初めてベトナムを訪問し、首都ハノイで5日最高指導者のグエン・フー・チョン共産党書記長と会談しました。
ベトナム外務省によりますと、両者はインフラ整備のほか、貿易や投資などの分野に関する協力文書に署名し、今後も経済面での協力を一層深めることを確認しました。
一方、両国が島々の領有権を争う南シナ海の問題については、チョン書記長が中国による南シナ海の軍事拠点化に懸念を示したのに対して、習主席は「ベトナムとともに南シナ海における平和と安定の維持に努力する」と述べたということです。そして、両者はこの問題が健全な二国間の関係に大きな影響を及ぼさないよう適切に処理することで一致しました。
南シナ海を巡っては、アメリカ軍のイージス艦が、先月、中国が造成している人工島から12海里以内の海域を航行したことを受けて、アメリカと中国との対立が深まっています。
中国としては、今回の訪問でベトナムへの経済協力を前面に打ち出し、友好関係を演出することで、ベトナムとの間では南シナ海の問題を先鋭化させないよう、環境作りを図るねらいがあるものとみられます。
ベトナム外務省によりますと、両者はインフラ整備のほか、貿易や投資などの分野に関する協力文書に署名し、今後も経済面での協力を一層深めることを確認しました。
一方、両国が島々の領有権を争う南シナ海の問題については、チョン書記長が中国による南シナ海の軍事拠点化に懸念を示したのに対して、習主席は「ベトナムとともに南シナ海における平和と安定の維持に努力する」と述べたということです。そして、両者はこの問題が健全な二国間の関係に大きな影響を及ぼさないよう適切に処理することで一致しました。
南シナ海を巡っては、アメリカ軍のイージス艦が、先月、中国が造成している人工島から12海里以内の海域を航行したことを受けて、アメリカと中国との対立が深まっています。
中国としては、今回の訪問でベトナムへの経済協力を前面に打ち出し、友好関係を演出することで、ベトナムとの間では南シナ海の問題を先鋭化させないよう、環境作りを図るねらいがあるものとみられます。