2015.11.5 20:05

教え子の卒論、福岡教育大の教授が盗用「コピペした」

教え子の卒論、福岡教育大の教授が盗用「コピペした」

 福岡教育大(福岡県宗像市)は5日、教育学部の50代男性教授が教え子の卒業論文を盗用し、大学紀要に掲載していたと発表した。教授は「コピペ(文章の切り貼り)した」と認めているが「(学生に)アイデアを出した自分に権利があり、盗用ではない」と話している。大学側は、他にも無断引用などの不正があったとして、本年度中に処分する方針。

 この教授はスポーツの研究が専門。指導した学生の卒論からの盗用は2件で、うち2012年に発表した紀要の論文は卒論の一部をほぼ丸写ししていた。

 大学によると10~13年、他にも3件の論文で海外の文献をそのまま和訳したり、他人の論文を無断で引用したりしていた。

 盗用と指摘する第三者からの告発を受けた日本学術振興会から昨年5月に依頼を受け、大学が調査委員会で調べていた。

 櫻井孝俊理事は記者会見で「倫理観の欠如は明白。研究に基づいて学生を指導するのに、不正があり申し訳ない。再発防止を徹底する」と話している。(共同)